英BP、第3四半期は30%減益 石油需要低迷
ロイター / 2024年10月29日 19時39分
英エネルギー大手BPが29日発表した第3・四半期決算は利益が30%減の23億ドルと、過去4年近くで最低となった。リバプールのガソリンスタンドで2023年撮影。(2024年 ロイター/Phil Noble/File Photo)
Ron Bousso
[ロンドン 29日 ロイター] - 英エネルギー大手BPが29日発表した第3・四半期決算は利益が30%減の23億ドルと、過去4年近くで最低となった。精製マージンの低下と石油トレーディング事業の低迷が響いた。
世界経済の鈍化や中国などの石油需要低迷が背景。
純利益(実質再調達原価利益)は22億7000万ドル。同社がまとめた市場予想の20億5000万ドルを上回った。前四半期の実績は28億ドル、前年同期の実績は33億ドルだった。
石油・ガス生産は前年同期比3%増の日量238万石油換算バレル。精製マージン低下と石油トレーディング事業低迷を補う形となった。
天然ガス価格の上昇も寄与した。ただ、ガスのトレーディング事業は平均的な水準だったという。
1株配当は0.08ドルで据え置いた。自社株買いのペースも今後3カ月で17億5000万ドルに維持した。その後3カ月も同じペースを維持する方針を示した。
今年1月に就任したマレー・オーキンクロス最高経営責任者(CEO)は、急ピッチな再生可能エネルギー事業拡大と石油・ガス生産の削減というバーナード・ルーニー前CEOの方針を転換し、収益性の高い事業に集中する方針を示している。
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