富士ソフトの企業価値向上、部分買い付けでも可能=米ベイン
ロイター / 2024年10月29日 22時45分
Miho Uranaka Anton Bridge
[東京 29日 ロイター] - 米投資ファンドのベインキャピタルは29日、富士ソフト<9749.Tの非公開化に向けた公開買い付け(TOB)に関する11日の発表内容を一部変更し、同社が計画しているTOBが仮に部分的な買い付けにとどまったとしても富士ソフトの企業価値向上が可能との考えを示した。
ベインは今回の変更について、富士ソフトが18日に米ファンドのKKRからのTOBに対し表明していた賛同と応募推奨を継続すると発表した際、同社の特別委員会がベインとKKRが大株主となることで「企業価値が棄損されないかといった懸念を有している」との考えを示したことに対し、ベインとしての考え方を補足したとしている。
ベインは計画しているTOB案について「非公開化することを目的としているものの、ベインが所有する富士ソフトの議決権の数に関わらず、企業価値向上に向けて富士ソフトを全面的に支援していくことを目的とした取引」と新たに明記した。
また、TOB成立後の強制買い取り(スクイーズアウト)手続きの実施のめどが立たない場合であっても、その時点で残存する富士ソフトの株主と協力して企業価値向上を目指すと強調。事実上TOBが部分買い付けにとどまり非公開化されなかったとしても企業価値向上が可能との見解を示した。
富士ソフトは、経営推進上の課題である株主構成を整備することが最重要であるとして、非公開化を選択した経緯があり、会社側が今後ベインの提案にどういった判断を示すかが焦点となる。
非公開化には66%強の株式の取得が必要とされる。KKRは2段階TOBの1回目の期限である11月5日に、筆頭株主であるシンガポールの3Dインベストメント・パートナーズなどから発行済み株式の約33%を獲得できる見通しとなっている。
ベインは10月下旬をめどにTOBを開始することを目指しており、条件として富士ソフトの賛同表明を掲げている。
この記事に関連するニュース
ランキング
-
12025年の景気は「緩やかな回復が持続」…経済評論家・塚崎公義氏が予想
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2025年1月2日 9時15分
-
22025年 日銀「次の利上げ」はいつ? 「市場との対話」の改善は
日テレNEWS NNN / 2025年1月2日 15時0分
-
3SKY-HIが「上司には無邪気さが必要」と語る真意 若手部下とのコミュニケーションの極意とは
東洋経済オンライン / 2025年1月2日 8時0分
-
42025年「日本企業が直面する」3つの"本質的問題" ビジネス現場で増える「厄介な問題」解決法は?
東洋経済オンライン / 2025年1月2日 10時0分
-
5子どもの遊びに必要な「主体性」と「無意味性」 目的がないからこそ身に付く能力
東洋経済オンライン / 2025年1月2日 11時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください