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米求人件数、9月は約3年半ぶり低水準 ハリケーンが労働需要圧迫

ロイター / 2024年10月30日 3時50分

米労働省が29日発表した9月の雇用動態調査(JOLTS)は、求人件数が41万8000件減の744万3000件だった。2023年1月撮影(2024年 ロイター/Brian Snyder)

[ワシントン 29日 ロイター] - 米労働省が29日発表した9月の雇用動態調査(JOLTS)は、求人件数が41万8000件減の744万3000件だった。これは2021年1月以来、約3年半ぶりの低水準となる。労働市場の逼迫が大幅に緩和していることが示された。

ただ、減少の大半は南部に集中しており、同地域を相次ぎ襲ったハリケーン「ヘリーン」と「ミルトン」の影響で一時的に労働需要が圧迫されたとみられる。

ロイター調査によると市場予想は800万件だった。

8月分は前回発表の804万件から下方修正され、786万1000件となった。

9月の採用件数は12万3000件増の555万8000件。製造業、小売業、医療・社会福祉が伸びた。

求人率は4.5%と、8月の4.7%から低下し、20年12月以来の低水準となった。

採用率は3.5%と8月の3.4%から上昇した。

9月の失業者1人当たりの求人件数は1.09件と、8月の1.10件からほぼ横ばいだった。 

地域別では南部が32万5000件減。西部、東部、北東部でもわずかに減少した。

業種別の求人件数は、医療・社会福祉で17万8000件、州・地方政府(教育を除く)で7万9000件、連邦政府では2万8000件、それぞれ減少した一方、金融・保険業で8万5000件増加した。

解雇件数は16万5000件増の183万3000件となった。解雇率は1.2%と8月の1.0%から上昇し、23年3月以来の高水準となった。

一方、離職者数は減少。離職率は8月の2.0%から1.9%に低下し、20年6月以来の低水準となった。     

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