米ＡＭＤの第4四半期売上高見通し、市場予想下回る 株価下落

米半導体大手アドバンスト・マイクロ ・デバイセズ（ＡＭＤ）は２９日、市場予想をわずかに下回る第４・四半期の売上高見通しを示した。２０２３年２月撮影（２０２４年　ロイター/Florence Lo）

［２９日　ロイター］ - 米半導体大手アドバンスト・マイクロ ・デバイセズ（ＡＭＤ）は２９日、市場予想をわずかに下回る第４・四半期の売上高見通しを示した。サプライチェーンの制約により人工知能（ＡＩ）半導体への旺盛な需要を満たすことができず、ＰＣ市場の成長も一部投資家の予想よりも鈍いためという。    

株価は時間外取引で５％下落した。

マイクロソフトやメタなどの大手テクノロジー企業からのＡＩ半導体の需要は、ＡＭＤや同業のエヌビディアからの供給よりもはるかに速いペースで増加している。

リサ・スー最高経営責任者（ＣＥＯ）は、ＡＩ向けチップの供給は来年以降厳しくなるだろうと述べた。

同社は第４・四半期の売上高を７５億ドル（プラスマイナス３億ドル）と予想。ＬＳＥＧがまとめたアナリストの平均予想は７５億４０００万ドルだった。調整後粗利益見通しは約５４％で、アナリストの予想と一致した。    

第３・四半期の売上高は６８億２０００万ドルで、予想の６７億１０００万ドルを上回った。調整後１株利益は０．９２ドルで、アナリストの予想と一致した。

ＡＩチップを含むデータセンター事業の売上高は１２２％増の３５億ドルに急増し、予想を上回った。

スー氏は今年のＡＩ向江半導体の売上高は５０億ドルになるとし、従来予想の４５億ドルから引き上げた。