政府系ファンド、世界経済のU字回復を予想 成長は長期低迷も
ロイター / 2020年7月29日 10時30分
SWF国際フォーラムとインベスコが世界の主要政府系ファンドを対象に実施した調査で、回答者の半数以上が新型コロナウイルス危機にある世界経済の先行きについて、U字回復を予想していることが分かった。写真はユーロ、人民元、米ドル、英ポンドの紙幣。2011年1月撮影(2020年 ロイター/Kacper Pempel)
[ロンドン 28日 ロイター] - SWF国際フォーラム(IFSWF)とインベスコが世界の主要政府系ファンドを対象に実施した調査で、回答者の半数以上が新型コロナウイルス危機にある世界経済の先行きについて、U字回復を予想していることが分かった。
IFSWFに加盟する24のファンドを対象に6月に実施した調査によると、回答者の58.3%が世界経済のU字回復を予想した。ただ、新型コロナの新たな感染の波や政府の支援策などを巡る不透明感を背景に、比較的低い成長が長期間続くとの見方が大勢となった。
回答者の29.2%はW字型の回復を予想。V字回復を予想したのは8.3%にとどまった。
コロナ禍前の成長トレンドに戻る見込みについては、60%超の回答者が最も可能性が高いのは先進国と予想。一方、新興国との回答は半数を下回った。
ただ回答者は、主要国の中で回復見通しが最も良好なのは中国とした。IFSWFとインベスコはこの点について、中国が世界で最初に新型コロナの影響を受け、総じてうまく対応してきたという見方や、同国経済が政府の刺激策に反応しやすいといった見方をおそらく反映していると指摘した。
回答者の約3分の1は、人民元が世界の外貨準備や貿易決済通貨に占める比率が今後上昇すると予想。86%は中国が経済開放を継続し、貿易や投資の自由化を進めるとの見方を示した。
ただ、SWFはドル建て資産への信認も維持している。株式に関してはドル建てが最も魅力的な投資先との回答が71%に上り、債券についてはドル建て債が最善のパフォーマンスを提供するとの回答が58%となった。
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