ＥＣＢ、利上げよりも追加利上げのペースが問題＝レーン専務理事

欧州中央銀行（ＥＣＢ）のチーフエコノミストを務めるレーン専務理事は２９日、ＥＣＢにとって１０年超ぶりとなる利上げは大きな問題ではなく、むしろその後の追加利上げペースが問題だと述べた。２０２１年１２月撮影（２０２２年　ロイター/Wolfgang Rattay）

［フランクフルト　２９日　ロイター］ - 欧州中央銀行（ＥＣＢ）のチーフエコノミストを務めるレーン専務理事は２９日、ＥＣＢにとって１０年超ぶりとなる利上げは大きな問題ではなく、むしろその後の追加利上げペースが問題だと述べた。

ブルームバーグテレビで「ＥＣＢが中銀預金金利をマイナス０．５％から引き上げるかどうかが問題ではない。引き続きデータ次第となる大きな問題は金利正常化に向けた規模とタイミングだ」と指摘。「短期的にはインフレ率は非常に高く、勢いづくリスクを伴っている」一方、エネルギー価格の高騰やウクライナでの戦争は消費減少や信頼感の低下などにつながる可能性があるとした。