豪CPI、第4四半期は予想下回る コアインフレ鈍化で利下げに道
ロイター / 2025年1月29日 10時52分
オーストラリア統計局が29日発表した2024年第4・四半期の消費者物価指数(CPI)は前期比0.2%上昇し、伸び率は市場予想の0.3%を下回った。コアインフレも鈍化し、早ければ来月にも金利が引き下げられる可能性が出てきた。写真は2024年5月、シドニーで撮影(2025年 ロイター/Jaimi Joy)
[シドニー 29日 ロイター] - オーストラリア統計局が29日発表した2024年第4・四半期の消費者物価指数(CPI)は前期比0.2%上昇し、伸び率は市場予想の0.3%を下回った。コアインフレも鈍化し、早ければ来月にも金利が引き下げられる可能性が出てきた。
CPIの前年比上昇率は2.4%と、第3・四半期の2.8%から低下し、オーストラリア準備銀行(中央銀行)の目標レンジ(2─3%)内に収まった。
コアインフレ率の指標として注目されるCPIの中銀トリム平均値は前期比0.5%上昇。市場予想(0.6%上昇)を下回り、21年半ば以来の低い伸びとなった。前年比でも3.2%に鈍化した。
キャピタル・エコノミクスのエコノミスト、アビジット・スーリヤ氏は「トリム平均値が昨年後半と同じペースで上昇し続ければ、年央までにレンジ中央値に達するだろう。一方、中銀の現在の予測ではこの基準は26年末まで達成されないと見込まれている」と指摘した上で「中銀は5月ではなく2月に金融緩和サイクルを開始すると予想している」と語った。
市場はオーストラリア準備銀行(中央銀行)が次回2月18日の政策会合で現行4.35%の金利を0.25ポイント引き下げる可能性が80%程度あると織り込んでいる。
CPIを受けて豪債券価格は上昇、豪ドルは0.3%安の0.6228米ドルとなった。
サービス部門のインフレ率は第4・四半期に4.3%に低下、商品インフレ率は16年以降で最低の0.8%となった。
この記事に関連するニュース
ランキング
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください