米上院超党派議員、パナマ運河への中国の影響力に懸念
ロイター / 2025年1月29日 10時57分
[ワシントン 28日 ロイター] - 米議会上院の超党派議員グループは28日、パナマ運河に対する中国の影響力への懸念を表明した。トランプ米大統領はこれまでに、米国がパナマ運河の管理権を取り返すと宣言している。
米国の貿易と国家安全保障におけるパナマ運河の役割に関する公聴会で、上院商業委員会のテッド・クルーズ委員長(共和党)は「中国企業は10年近くを要するほどの遅いペースで運河に橋を建設しており、両端のコンテナ港を管理している」と指摘した。
クルーズ氏は「部分的に完成した橋により、中国は警告なしに運河を封鎖することが可能となり、また港湾は中国が行動(封鎖)を起こす時機を見計らうための監視拠点になっている。この状況は米国の国家安全保障に深刻なリスクをもたらす」と述べた。
米連邦海事委員会のルイス・ソラ委員長は、同委員会が「パナマ運河の料金設定を今後も監視し、パナマの海事部門の幅広い見直しを検討する」とし、米国の港に入港するパナマ船籍の船舶に罰金や規制を課すことができると説明した。
商業委員会の民主党トップ、マリア・カントウェル上院議員は、パナマ運河に対する外国の脅威に関する機密のブリーフィングを委員会に要請するとともに、今年後半に上院議員団を率いて運河を視察する計画を示した。「パナマにある中国所有の港湾と、それらが運河に近接していることに懸念を抱いている」とも語った。
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