ロシア、ウクライナ経由ガス輸送再開に前向き
ロイター / 2025年1月29日 12時12分
1月28日、ロシア大統領府は、ウクライナ経由でのガス輸送再開に前向きな姿勢を表明した。写真はガスパイプラインの模型とEU、ロシアの旗。ボスニア・ヘルツェゴビナのゼニツァで2022年3月撮影(2025 ロイター/Dado Ruvic)
[モスクワ 28日 ロイター] - ロシア大統領府は28日、ウクライナ経由でのガス輸送再開に前向きな姿勢を表明した。これに先立ち欧州連合(EU)欧州委員会は、欧州向け天然ガス供給に関してウクライナとの交渉を継続する計画を明らかにしていた。
ウクライナを経由するロシア産ガス供給は、両国の輸送契約の期限切れを迎えた今月1日に停止した。ウクライナはロシアによる侵攻を理由に、契約更新に関する協議を拒否した。
それ以降スロバキアとハンガリーはEUに対し、主要パイプライン経由のガス輸送再開に向け介入するよう、強く働き掛けてきた。
ハンガリーは27日、EU欧州委員会からエネルギー供給保障を受けたと説明。EUが新たに発動した対ロ制裁への合意を前提条件とした内容だったと明らかにした。
ロシアのペスコフ大統領報道官は28日、記者団に対し、「ハンガリーが(ガス輸送に関してウクライナと)ある種の交渉プロセスを再開させる何らかの保証をEUから受けたことは明白だ」と指摘。「購入者がいれば商業取引になる。米国産液化ガスに比べて競争力があるだけでなく、欧州の消費国にも好都合だ」と強調した。
スロバキアは、ウクライナ経由でのガス輸送再開に関する交渉を続けるとしたEUの声明を歓迎。アゼルバイジャンからガス輸送する選択肢も再検討していると述べた。
EUとウクライナは昨年、アゼルバイジャンに対し、ガス輸送に関する協議をロシアと進めるよう要請したが、協議は物別れに終わった。
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