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原油先物ほぼ横ばい、米の対カナダ・メキシコ関税影響を見極め

ロイター / 2025年1月29日 12時15分

 1月28日、アジア時間の原油先物はほぼ横ばいで推移している。写真は米ニューメキシコ州にあるオイルポンプジャッキ。2023年4月撮影(2025 ロイター/Liz Hampton)

Yuka Obayashi

[東京 29日 ロイター] - アジア時間の原油先物はほぼ横ばいで推移している。米国が警告しているカナダとメキシコへの関税発動を巡り、投資家は影響を見極めようとしている。

0132GMT(日本時間午前10時32分)時点で、北海ブレント先物 は0.02ドル安の1バレル=77.47ドル。米WTI先物は0.04ドル高の73.81ドル。

米ホワイトハウスのレビット報道官は28日、トランプ大統領がカナダとメキシコに対する25%の関税を2月1日に発動する計画を変えていないと記者団に語った。

新たな関税が米国の石油輸入にどのような影響を与えるかはなお不明。米エネルギー情報局(EIA)によると、カナダは2023年に日量390万バレルの石油を米国に供給しており、これは年間輸入量の約半分に当たる。メキシコは日量73万3000バレルを供給した。

野村證券のエコノミスト高島雄貴氏は、投資家はトランプ大統領の関税政策の影響を見極めようとしているとし、関税が課された場合、米エネルギー市場は当面の混乱に直面し、エネルギー価格上昇や消費量の減少でやがて需要減退に見舞われる可能性があると指摘した。

また、中国の人工知能(AI)新興企業による「ディープシーク・ショック」を受けた金融市場の混乱で、ポジションを調整したトレーダーもいたという。

一方、市場関係者によると、先週は原油とガソリンの在庫が増加した一方で、留出油の在庫は減少したという。米エネルギー情報局(EIA)は30日に週間データを発表する。

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