日銀の政策変更、賃金と物価の好循環などの広がりが背景＝石破首相

　１月２９日、石破茂首相は、参議院代表質問で為替相場について「ファンダメンタルズを反映して安定的に推移することが重要」と述べた。写真は２０２４年１１月、都内で代表撮影（２０２５年　ロイター）

［東京　２９日　ロイター］ - 石破茂首相は２９日、参議院代表質問で昨年３月以降の日銀の金融政策の変更について「背景には日本経済に賃金と物価の好循環が回り始めるなど前向きな動きが広がっていることがある」と述べた。熊谷裕人委員（立憲）の質問への答弁。

為替相場について「ファンダメンタルズを反映して安定的に推移することが重要」とし、円安に関しプラス面とマイナス面、双方の影響があることは一般論として当然との認識を示した。

デフレ脱却については、四半世紀にわたった賃金と物価が動かない状況から変化し「デフレ脱却に向けた歩みが着実に進んでいると認識している」とし、「こうした認識について日銀と相違があるとは考えていない」と語った。