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ASML、第4四半期新規受注は予想大幅超え AI向け需要旺盛

ロイター / 2025年1月29日 18時25分

 1月29日、オランダ半導体製造装置メーカーのASMLが発表した第4・四半期決算は、売上高が70億8800万ユーロ(73億9000万ドル)となり、予想を大幅に上回った。写真はASMLのロゴ。オランダのフェルドホーフェンで2023年6月撮影(2025年 ロイター/Piroschka van de Wouw)

[アイントホーフェン(オランダ) 29日 ロイター] - オランダ半導体製造装置メーカーのASMLが29日発表した2024年第4・四半期決算は、新規受注が70億8800万ユーロ(73億9000万ドル)となり、予想を大幅に上回った。人工知能(AI)向け半導体の製造に使用される先端装置の需要が旺盛だった。

ビジブル・アルファによると、アナリスト予想は39億9000万ユーロ。第3・四半期は26億3000万ユーロだった。

ASML株は取引序盤に11%上昇した。

クリストフ・フーケ最高経営責任者(CEO)は声明で「AIの成長は業界の成長にとって重要な原動力だ」と述べた。

中国の新興企業ディープシークが低コストのAIモデルを公表したことにより世界的に市場が混乱する中、ASMLの受注が好調だったことで、AI向け半導体の先行きは依然堅調との安心感が広がりそうだ。

純利益は27億ユーロ、売上高は93億ユーロとなり、24年第3・四半期の純利益21億ユーロ、売上高75億ユーロから増加した。

デグルーフ・ピーターカムのアナリスト、マイケル・ローグ氏は「受注から最終損益まで」予想を上回る数字だったと述べた。一方、ディープシークの登場が市場動向に大きな変化をもたらすかどうかを判断するには、ASMLは「火元から遠すぎる」と指摘。大規模なデータセンター事業者やエヌビディアの動向に注目する必要があると述べた。

ASMLは25年の売上高について、300億─350億ユーロとの予想を据え置いた。これは24年の283億ユーロから7─25%の増加を意味する。

第4・四半期のASMLの最大市場は米国で、売上高の28%を占め、27%だった中国をわずかに上回った。これは、ASMLの最大の顧客である台湾積体電路製造(TSMC)がアリゾナで事業を拡大したことや、インテルがASMLの新たな「High NA」EUV装置を購入したことを反映している。

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