ロシア、シリア暫定政権と「率直な」協議 アサド氏処遇には沈黙

［モスクワ　２９日　ロイター］ - ロシア政府は２９日、シリア暫定政権の指導者と「率直な」協議を行ったことを明らかにした。今後も接触を続け「重要な合意」を目指すとしている。

ロシア政府はシリアにある２カ所のロシア軍基地を維持したい意向。シリア側が見返りとして何を要求しているかにはコメントしなかった。

今週、ロシアのボグダノフ外務次官がシリアの首都ダマスカスを訪れ、暫定政権を主導するアハマド・シャラア（通称ジャウラニ）氏と会談した。シリア関係者によると、ジャウラニ氏がボグダノフ氏に、アサド前大統領と側近の引き渡しを要求したという。

ロシアのペスコフ大統領報道官は、アサド氏らの引き渡し要求の有無についてコメントを控えた。     

シリア国営通信社ＳＡＮＡによると、シリア側は内戦でアサド前大統領を支援したロシアに対し「補償、再建、復興などの具体的措置」を通じて信頼を再構築することを望んでいる。