欧米半導体関連株が上昇、ASML好決算でAI株回復を主導
ロイター / 2025年1月29日 19時57分
Amanda Cooper Harry Robertson
[ロンドン/ミラノ 29日 ロイター] - 29日の欧米株式市場で半導体関連株が上昇し、中国の低コスト生成人工知能(AI)の登場を受けて急落したAI関連株の回復を主導している。
オランダの半導体製造装置メーカー、ASMLの新規受注が大幅増となったことで同社の株価が10%近く急上昇し、欧州のテクノロジー株が連れ高となった。
米株式市場寄り付き前の時間外取引で、半導体製造装置を手掛けるアプライド・マテリアルズ、ラムリサーチ、KLAコープが3.8─4.3%上昇した。
AI半導体大手エヌビディアは129.77ドルと、小幅高となっている。株価は依然として24日の終値(142.62ドル)や、7日に付けた過去最高値(153.13ドル)を大きく下回っている。
米国東部時間午前4時50分(日本時間午後6時50分)時点で、ナスダック先物は0.4%高と、ナスダック指数の上昇を示唆した。
欧州テクノロジー株指数は4%近く上昇し、1日の上げ幅としては1年ぶりの大きさとなる勢い。大部分はASMLの上昇によるものだが、半導体メーカーのBEセミコンダクターも5.3%高、ASMインターナショナルは6.7%高となっている。
中国の新興企業ディープシークが低コストのAIモデルを公表したことにより、27日はAI関連株が総崩れとなった。エヌビディアは17%下落しし、時価総額が約6000億ドル吹き飛んだ。
エドモンド・ドロスチャイルド・アセット・マネジメントの株式部門共同責任者、ジャックオーレリアン・マルシロー氏は、エヌビディアは単独で事業を展開しているわけではないと指摘。原子力や産業機器、自社のサプライヤーなどの関連企業を持ち、これらの企業の時価総額は10兆ドルを超えると述べた。
ペッパーストーンのストラテジスト、クリス・ウェストン氏は「ディープシークの技術革新がAIの設備投資サイクルに大きな影響を与える公算は小さいと市場は判断している。むしろ、グラフィックス処理装置(GPU)の新たな需要が生まれる可能性さえある」との見方を示した。
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