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マスク氏「コロナ規制はファシスト」テスラは3期連続黒字に

ロイター / 2020年4月30日 11時20分

 4月30日、米電気自動車(EV)メーカーのテスラ<TSLA.O>のイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は29日の電話会見で、新型コロナウイルス対策として全米で導入されている外出禁止措置は「ファシスト(独裁的)」と非難した。ニューヨークで先月撮影(2020年 ロイター/Lindsay DeDario)

[29日 ロイター] - 米電気自動車(EV)メーカーのテスラ のイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は29日の電話会見で、新型コロナウイルス対策として全米で導入されている外出禁止措置は「ファシスト(独裁的)」と非難した。同日発表した第1・四半期決算は3期連続の黒字となった。通期については感染拡大の影響が引き渡しに響いているとして見通しを示さなかった。

マスク氏は会見で、カリフォルニア州の工場が生産を再開できる時期は分からないとし、同州の外出禁止令は同社にとって「深刻なリスク」と指摘。「自宅から出れば逮捕される現状はファシストだ。民主的でも自由でもない」と非難した。

また、他のメーカーが設備投資を縮小する中でテスラは投資を拡大しているとし、1─3カ月以内に米国の新たな工場の建設予定地について公表する可能性があると述べた。

テスラの株価は決算発表を受け、引け後の取引で9%超上昇。株価は年初来91%上昇している。

同期決算は売上高が59億9000万ドルと、前年同期の45億4000万ドルから増加。リフィニティブのアナリスト予想平均である59億ドルも上回った。

自動車関連売上高51億ドルのうち、7%近くは他の自動車メーカーに温室効果ガスの排出枠(クレジット)を売却することで稼いでいる。このクレジットの売上高は前期から約3倍に増えた。

調整後の1株損益は1.24ドルの黒字。アナリスト予想は0.36ドルの赤字だった。

テスラは、製造やサプライチェーン(供給網)の復旧のめどは立っておらず、純利益とキャッシュフローの通年見通しは第2・四半期決算発表の際に見直すとした。

2020年末までに50万台を納車するとの従来の目標は変更しなかった。

テスラが第2・四半期から第4・四半期にかけて、損失を抑えられるか、あるいは黒字を維持できるかどうかが、同社の耐久性を見極める上で重要になる。テスラの生産台数はライバルメーカーに比べてわずかだが、急成長への期待は高く、時価総額は国内のライバルメーカーをはるかに上回る。

米国では3月に一部地域で自動車需要が8割程度落ち込んだものの、4月に入ってからは販売にやや持ち直しの動きも見られるという。

テスラは、カリフォルニア州フリーモントと中国上海にある工場での生産が、第2・四半期にかけて緩やかに上向くという見通しを示した。フリーモント工場は新型コロナ対策に伴う政府の指示で3月24日から操業を停止しているが、テスラは再開時期を明らかにしなかった。

同社は、上海工場での生産能力は予想以上に伸びており、モデル3の生産は今年半ばまでに週4000台(年20万台)に達する見通しだとした。

自動車関連の調査会社LMCオートモーティブのデータによると、テスラの3月の中国での登録台数は1万2709台となり、2314台だった2月と比べて450%増加した。[nL3N2C31F1]

ハーグリーブス・ランズダウンのアナリスト、ニコラス・ハイエット氏は、テスラの第1・四半期のフリーキャッシュフローはマイナスだったと指摘。「目先は高級車の販売に適していないため、新たなガイダンスが示されなくても驚きではない」と述べた。

テスラは、フリーキャッシュフローは新型コロナに伴う事業停止で増える在庫の影響を受けていると説明した。

テスラはまた、新型EV「モデルY」がすでに利益に貢献していると説明。同社の新モデルが最初の四半期に黒字となるのは初めて。

(※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)

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