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米、石油備蓄を数億バレル積み増す可能性=財務長官

ロイター / 2020年4月30日 10時4分

 4月29日、トランプ米大統領は、国内の石油業界支援に向けた計画を近く発表すると明らかにした。写真は21日、ホワイトハウスで会見を行うムニューシン財務長官(2020年 ロイター/Jonathan Ernst)

[ワシントン 29日 ロイター] - トランプ米大統領は29日、国内の石油業界支援に向けた計画を近く発表すると明らかにした。ムニューシン財務長官は、国家戦略備蓄の数億バレルの積み増しが含まれる可能性があると述べた。

ただ、ムニューシン氏は追加備蓄のための貯蔵能力をどのように確保するかについて詳しく説明しなかった。

同氏はホワイトハウスで「数億バレルの追加備蓄能力を確保する可能性を模索しており、多数の異なる選択肢を検討している」と述べ、財務省とエネルギー省の当局者によるチームがその作業に当たっているとした。

米国の戦略石油備蓄(SPR)は現在の備蓄量が約6億3600万バレルで、全体の貯蔵能力は7億1400万バレル。新型コロナウイルス流行の影響で世界の燃料需要は約30%減少し、供給過剰に陥るなか、貯蔵余地が急減している。

トランプ氏は、石油業界の支援は最優先課題との認識を示した。

「価格があまりにも下がったため、石油を備蓄することで貯蔵の対価を受け取るケースもある。われわれの備蓄能力が非常に大きいからだ」と述べた。

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