新型コロナとの戦いは長期戦、4月は世界の操業半減=デンソー社長
ロイター / 2020年4月30日 13時18分
4月30日、デンソーの有馬浩二社長は、2020年3月期(前期)決算オンライン会見で、新型コロナウイルス感染拡大による経済的なダメージや消費者マインドの冷え込みに対して各国が切れ目ない対策を実行しても、コロナ発生以前の水準に回復するには「かなりの時間がかかる」と強調し、「長期戦になる」との見方を示した。写真は都内で27日撮影(2020年 ロイター/Issei Kato)
[東京 30日 ロイター] - デンソー<6902.T>の有馬浩二社長は30日、2020年3月期(前期)決算オンライン会見で、新型コロナウイルス感染拡大による経済的なダメージや消費者マインドの冷え込みに対して各国が切れ目ない対策を実行しても、コロナ発生以前の水準に回復するには「かなりの時間がかかる」と強調し、「長期戦になる」との見方を示した。
同日発表した前期の連結純利益は前の年に比べ73%減の680億円だった。リコール(無償回収・修理)関連費用や新型コロナ感染拡大が響いた。21年3月期の連結業績予想は、新型コロナの影響により合理的な算定が困難なため「未定」とした。
同社の操業状況は、新型コロナの発生地である中国では2月に8割ほど減ったが、4月には回復した。他の地域は、4月時点で、日本で約2割、欧米で約8割落ち、中国を除くアジアで半減、世界全体では5割ほど落ち込んだという。5月は大型連休明けから少しずつ再開する予定だが、断言できないとしている。一方、サプライチェーン(供給網)に支障をきたす事態は起きていないという。
有馬社長は「まさに戦時の渦中にある」と指摘。「雇用を守りつつ、品質管理、設備投資、組織再編などあらゆる視点で聖域なき抜本的な改革に踏み込む」と述べ、仕入れ先も含めて会社が生き残るための経営改革に臨むと語った。新型コロナの経験により「社会や個人の価値観が大きく変わってくると思う。意識変化や行動変容をしっかり見据えながら経営のかじ取りをする」と話した。
(白木真紀)
この記事に関連するニュース
-
天野秀夫 中小型厳選株 「ツナググループHD」底値圏離脱へ始動、株価700円近辺の好業績銘柄 タイミーの新規上場が刺激材料に
zakzak by夕刊フジ / 2024年7月18日 15時30分
-
中国当局の刺激策も不動産市場に底打ちの気配なく 1~6月の開発投資は10・1%減
産経ニュース / 2024年7月15日 17時18分
-
やよい軒VS大戸屋、しのぎを削る「定食チェーン2強」の現在地。物価高で“価格差”は縮小傾向に
日刊SPA! / 2024年7月12日 8時52分
-
ランサムウェア被害で延期のイズミ本決算がついに発表、西友九州事業取得のねらいは?
ダイヤモンド・チェーンストア オンライン / 2024年7月2日 20時59分
-
トヨタ、ANAなど政策株9銘柄売却 豊田会長の報酬16億円で歴代最高
ロイター / 2024年6月25日 18時53分
ランキング
-
1マクドナルド、休業店の半数再開=マイクロソフト障害は「無関係」
時事通信 / 2024年7月19日 21時37分
-
2物議醸す「ダイドー株売却」の内幕を丸木氏語る 大幅増配公表直後で批判を向けられた物言う株主
東洋経済オンライン / 2024年7月19日 18時0分
-
3セキュリティーソフト世界シェア1位があだ…ウィンドウズ障害、「過去最大規模」の見方も
読売新聞 / 2024年7月20日 6時45分
-
4世界的にシステム障害、米航空は運航停止 問題特定し修復へ
ロイター / 2024年7月19日 19時54分
-
5TBS退職→Netflixと5年契約「50代P」選んだ道 「不適切にもほどがある」「俺の家の話」手掛けた
東洋経済オンライン / 2024年7月18日 12時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください