世界エネ需要、20年は過去最大の減少幅に CO2排出も=IEA
ロイター / 2020年4月30日 14時54分
<description role="descRole:caption"> 4月30日、国際エネルギー機関(IEA)は、2020年の世界のエネルギー需要と二酸化炭素(CO2)排出量が過去最大の減少になるとの予測を発表した。写真は石油生産のためのポンプジャッキ。フランスのシャイベンアールで2017年10月撮影(2020年 ロイター/Christian Hartmann) </description>
[ロンドン 30日 ロイター] - 国際エネルギー機関(IEA)は30日、2020年の世界のエネルギー需要と二酸化炭素(CO2)排出量が過去最大の減少になるとの予測を発表した。新型コロナウイルスの流行により世界各国で経済活動が制限されている状況を踏まえた。
IEAは今年の世界のエネルギー需要を前年比6%減と予測。絶対的な減少幅は過去最大になる見通しとした。
エネルギー需要の落ち込みにより、CO2排出量も8%減少すると予測。減少幅は世界的な金融危機を受けた2009年(4億トン)の6倍に上り、過去最大になる見込みとした。
IEAのビロル事務局長はロイターに対し、一部の国で制限措置の解除が遅れる可能性や、感染第2波のリスクを考慮すると、こうした予測は楽観的かもしれないと述べた。
エネルギー需要の落ち込みを内訳で見ると、第1・四半期は石炭が前年比8%減と最大の打撃を受けた。石炭需要は年間でも8%減となる見通しだ。
石油需要は第1・四半期に5%減少。年間では9%の減少が予想されている。
ビロル事務局長は「原油市場の現状を踏まえると、世界の貯蔵能力は6月半ばごろにも限界に達する可能性がある」とし、特に北米で貯蔵能力の問題が深刻だと指摘した。
今年の石油需要は過去最大の日量930万バレル減と予測されている。石油輸出国機構(OPEC)にロシアなど非加盟産油国を加えた「OPECプラス」は5月と6月に日量1000万バレル近くの減産を実施することで合意しているが、ビロル事務局長は「追加減産の検討を求める」と訴えた。
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