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S&P、南アを「BB-」に格下げ 新型コロナで経済見通し悪化

ロイター / 2020年4月30日 17時21分

[ヨハネスブルク 30日 ロイター] - 格付け会社S&Pグローバル・レーティングは29日、投機的等級にある南アフリカの格付けを、新型コロナウイルスに関連した圧力が低迷している経済と税収に深刻な悪影響を及ぼすとして、一段と引き下げた。

長期格付けは、外貨建てが「BB」から「BBマイナス」に、自国通貨建ては「BBプラス」から「BB」にそれぞれ下がった。

見通しは外貨建て、自国通貨建てともに「安定的」。

S&Pは29日夜に発表した声明で「すでに縮小している南アフリカ経済は、2020年に新型コロナに関連したさらなる厳しい悪化に直面するだろう。新型コロナ危機は、5週間の厳格な封鎖措置、外需見通しの著しい悪化、信用状況のタイト化につながり、国内総生産(GDP)成長率に追加的かつより深刻な逆風を生むことになる」と指摘した。

今年の成長率はマイナス4.5%と予想。昨年11月は1.6%のプラス成長を予想していた。

S&Pは、南アフリカが比較的早期に厳しい封鎖措置に踏み切ったため、これまでのところ衛生面の影響は限定されていると指摘したが「より広範な経済へ影響に対処するのは非常に難しく、南アフリカは脆弱な財政・経済の状況から危機に陥った」と述べた。

南ア政府は声明で、最大級の危機に直面している中でのS&Pの決定に失望を表明。「今は、構造改革を早急に実施し、経済を正しい方向に向かわせなければならない。厳しい決断を下す必要がある」とした。

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