インド、自動車の輸出奨励制度を検討 輸出倍増目指す=関係筋
ロイター / 2020年6月30日 10時6分
関係筋によると、インド政府は今後5年間で自動車・自動車部品の輸出を倍増させるため、自動車業界向けの奨励制度を検討している。写真は2019年8月、ハリヤーナー州マーネーサルにあるマルチ・スズキの工場で撮影(2020年 ロイター/Anushree Fadnavis)
[ニューデリー 30日 ロイター] - インド政府は今後5年間で自動車・自動車部品の輸出を倍増させるため、自動車業界向けの奨励制度を検討している。複数の関係筋がロイターに対して明らかにした。
現在、重工業省が制度の草案について、業界団体の意見を求めているという。
草案は、輸出向けの生産・調達を増やすため5年間にわたって企業にインセンティブを付与する内容。インセンティブは、自動車・自動車部品の販売額で決まる。一定の売上高・利益があり、少なくとも10カ国に輸出している企業に付与されるという。具体的にどのような形のインセンティブになるかは未定。
協議は初期段階で、詳細は固まっていないが、自動車産業を「大きく後押し」する内容になるという。
同省のコメントは取れていない。
インド政府は巨大産業の育成を通じて投資の誘致、雇用創出、製造業の拡大を図りたい考え。輸出の拡大を重視しており、政府高官によると、自動車・繊維産業などの輸出奨励制度を計画している。
インドの自動車部門の2018/19年度(4-3月)の輸出額は270億ドル。フォード
関係筋によると、輸出奨励制度はまず大企業を対象とし、その後、中小企業にも対象を広げていく方針。
過去5年間のうち3年間で売上高が1000億ルピー(13億ドル)以上、営業利益が100億ルピー(1億3100万ドル)以上の自動車メーカーが対象になるという。
自動車部品メーカーの場合は、売上高200億ルピー以上、利益20億ルピーの企業が対象となる。
インド自動車工業会(SIAM)、インド自動車部品工業会(ACMA)など業界団体に意見を聞いているという。
SIAMとACMAのコメントは取れていない。
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