原油価格は下落、日本の鉱工業生産データ受け

　６月３０日、アジア時間の原油先物は下落。日本の５月鉱工業生産データが弱い内容となったことが背景。写真はボリビアのラパスで２０１９年１１月撮影（２０２０年　ロイター／David Mercado）

［メルボルン　３０日　ロイター］ - アジア時間の原油先物は下落。日本の５月鉱工業生産データが弱い内容となったことが背景。同データは通常、市場の材料になることはないが、燃料需要を巡る懸念が広がる中、市場を圧迫している。

米ＷＴＩ原油先物 は一時上昇する場面もあったが、００３８ＧＭＴ（日本時間午前９時３８分）時点では、０．３８ドル（１％）安の１バレル＝３９．３２ドル。 前日は３％上昇していた。

北海ブレント先物９月限 は０．３２ドル（０．８％）安の１バレル＝４１．５３ドル。前日は０．９２ドル高だった。３０日に期日を迎える８月限の取引はなかった。８月限は前日０．６９ドル上昇していた。

ＣＭＣマーケッツのストラテジスト、マイケル・マッカーシー氏はリサーチノートで、日本の鉱工業生産データを受けて前日の上昇分が失われる可能性があるとの見方を示した。

経済産業省が３０日発表した５月鉱工業生産指数速報は前月比８．４％低下となった。ロイターの事前予測調査では同５．６％低下と予想されており、これを下回った。