香港の黄之鋒氏、民主派団体からの脱退表明
ロイター / 2020年6月30日 14時15分
<description role="descRole:caption"> 6月30日、香港の民主活動家、黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏(写真)は、政治団体「デモシスト(香港衆志)」から脱退すると表明した。写真は香港で昨年10月撮影(2020年 ロイター/Tyrone Siu) </description>
[香港 30日 ロイター] - 香港の民主活動家、黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏は30日、政治団体「デモシスト(香港衆志)」から脱退すると表明した。
複数の香港メディアによると、中国の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の常務委員会は30日、中国政府による香港の統制強化を目的とした「香港国家安全維持法」案を全会一致で可決した。[nL4N2E70O2]
ウォン氏は、香港国家安全維持法が成立すれば、まっさきにその標的になると述べていた。
ウォン氏はツイッターに「国際社会が今後も香港のために声を上げ、わずかに残されたわれわれの自由を守るため取り組みを強化することを願う」と投稿した。
他の民主活動家、羅冠聡(ネイサン・ロー)氏と周庭(アグネス・チョウ)氏もデモシストからの離脱を表明した。
ロー氏はフェイスブックへの投稿で「香港の人々の奮闘が止まることはない。より断固とした決意となって続く」と強調した。
香港の独立を目指す「香港ナショナル・フロント」は、フェイスブックで、香港支部を閉鎖したことを明らかにした。台湾支部と英国支部が引き続き香港の独立を目指していくとしている。
香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストが関係筋の話として報じたところによると、新華社通信は30日午後に法案の詳細公表を予定しており、香港政府の当局者らは中国政府の出先機関で同日中に法案に関する会合を開く見通し。
中国はこれまで繰り返し、国家安全法制はごく一部の「トラブルメーカー」だけを対象としており、香港における人権や言論・集会の自由、投資家の権利は守られると述べてきた。
*内容を追加しました。
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