米ウィスコンシン州のデモ現場をトランプ氏訪問へ、民主党は反対

ロイター / 2020年8月31日 7時49分

 トランプ米大統領は、黒人男性が警官に銃撃されデモが続いている中西部ウィスコンシン州ケノーシャの現場を訪れる予定だが、同州のバーンズ副知事(民主党)などは30日、トランプ氏は敵意をあおってきたとして訪問を控えるよう訴えた。写真はケノーシャで撮影(2020年 ロイター/Jim Vondruska)

[ワシントン 30日 ロイター] - トランプ米大統領は、黒人男性が警官に銃撃されデモが続いている中西部ウィスコンシン州ケノーシャの現場を訪れる予定だが、同州のバーンズ副知事(民主党)などは30日、トランプ氏は敵意をあおってきたとして訪問を控えるよう訴えた。

ホワイトハウスは、トランプ氏が9月1日にケノーシャを訪れると発表した。

バーンズ氏はCNNに対し、トランプ氏が共和党の大統領候補指名を受諾した先週の党全国大会は「ケノーシャで起きている状況を巡り、さらなる敵意と分断を引き起こすことに全ての主眼が置かれた」と主張。

「大統領のこれまでの発言を踏まえると、役に立ちたいと思って現場に来るのかどうかが不明で、それなら来る必要は全くない」と強調した。

ケノーシャでは先週、ジェイコブ・ブレークさんが3人の息子の目の前で警官に背後から複数回撃たれ、病院に搬送された。

11月の大統領選で再選を目指すトランプ氏については、扇動的な発言で暴力をあおっているとの批判の声があるが、トランプ氏はツイッターへの投稿で「法と秩序」に繰り返し言及している。

民主党の大統領候補、バイデン前副大統領は声明で、トランプ氏が「無謀にも暴力を奨励している」と批判。「法と秩序についてツイートすれば強く見られると思っているかもしれないが、衝突を避けるよう支持者に呼び掛けてはおらず、自身の弱さを露呈している」とした。

共和党は、デモが暴徒化している都市について、民主党所属の市長や州知事が対応できていないと批判している。

黒人議員連盟会長のカレン・バス下院議員(民主党)はCNNの番組に対し、トランプ氏によるケノーシャ訪問は緊張の激化を招くだけだと指摘。「視察には1つの目的しかなく、それは扇動することだ」と述べた。

ブレークさんの銃撃事件後、ケノーシャでは3夜連続で放火や破壊行為が起き、人種差別を抗議するデモ隊と自警団の衝突も発生している。デモ現場で17歳の少年がデモ参加者3人に発砲し、そのうち2人が死亡した事件も起きており、少年は逮捕された。

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