JAL、今期は2400─2700億円の最終赤字予想 年間配当は未定
ロイター / 2020年10月30日 18時3分
日本航空(JAL)は30日、2021年3月期の連結純損益(国際会計基準)が2400億円─2700億円の赤字(前期は534億円の黒字)となる見通しを発表した。写真は羽田空港で同日撮影(2020年 ロイター/Issei Kato)
[東京 30日 ロイター] - 日本航空(JAL)<9201.T>は30日、2021年3月期の連結純損益(国際会計基準)が2400億円─2700億円の赤字(前期は534億円の黒字)となる見通しを発表した。新型コロナウイルス感染拡大に伴い旅客需要が大幅に落ち込む中、同社は12年の再上場後初となる通期での最終赤字を見込む。
売上収益は前期比61.8%─56.7%減の5300億円─6000億円、事業損益は3300億円─3800億円の赤字を見込んでいる。年間配当予想は、引き続き未定とした。
今年度末の旅客需要が、国際線で前年比25%―45%、国内線で同72%―87%程度まで回復する前提で業績予想を算定した。
菊山英樹専務執行役員は会見で「(旅客需要の予想が上限で推移した場合は)来期の黒字化は期待できる」と発言。足元の状況については「観光需要を中心に需要の戻りは着実に進んでいる」と説明した。
一方で、ビジネス需要に関しては「(コロナ以前の水準に)戻らないという想定をせざるをえない」と述べ、いかにユニットコストを下げていくが重要になると語った。
9月末時点の現預金は3466億円を維持。11月に増額する予定の1000億円を含めると、未使用のコミットメントライン枠は3000億円を確保している。
同時に発表した20年4―9月期の連結純損益は1612億円の赤字(前年同期は541億円の黒字)だった。
*内容を追加しました。
(新田裕貴)
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