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米カリフォルニア州、南部などで封鎖延長 医療は「危機の瀬戸際」

ロイター / 2020年12月30日 14時14分

米カリフォルニア州では29日、州の人口の大部分を占める地域で厳格なロックダウンが無期限で延長され、州保健当局トップは、医療機関の多くが危機の瀬戸際にあると警鐘を鳴らした。ロサンゼルス郡ハンティントンパークの救急病棟で29日撮影。(2020年 ロイター/Bing Guan)

[ロサンゼルス 29日 ロイター] - 米カリフォルニア州では29日、州の人口の大部分を占める地域で厳格なロックダウン(都市封鎖)が無期限で延長された。州の保健当局トップは、医療機関の多くが危機の瀬戸際にあると警鐘を鳴らした。

州南部では、集中治療室(ICU)が完全に埋まるかそれに近い状況が数週間続く可能性が高いとの見通しを踏まえ、今月初めに導入された社会経済活動の厳しい制限が延長された。

ICUの空き病床がほとんどない状態が数週間続いている農業地帯のサンホアキンバレーでも、自宅待機命令が延長された。

ガリー州厚生長官はオンライン会見で、最も人口の多いロサンゼルス郡が数週間にわたる感染者や入院者の急増で特に影響を受けていると指摘。同郡では少なくとも90%の病院が患者の急増で圧迫され、先週末は救急患者を別の施設に回さざるを得ない状況がほぼ終日続いたとした。

治療や医療物資を最も重症の患者に割り当てなければならない状況を報告する医療機関はまだ出ていないものの、州南部の一部の病院は「生存の可能性の低い患者に特定の治療を行う有効性」を検証するなどの措置を取っていると述べた。

その上で「状況は1月上旬に最悪になる可能性がある」との見方を示した。

自宅待機命令が出されている地域の住民は引き続き、食料品の買い物や病院の受診、屋外での運動など必要な活動を除いて外出が禁止される。レストランは持ち帰りのみが許可され、バーは全面的に休業となっている。地域のICU空床率が少なくとも15%に達する見通しとなれば、自宅待機命令の解除が可能になる。

サンフランシスコ周辺とサクラメント周辺地域でも同様の制限が敷かれており、ICUの空床率はそれぞれ10%、19%前後となっている。両地域は来月上旬、制限導入から3週間となり、延長の是非を検討する。

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