30日の日経平均は反落、連休前のポジション調整
ロイター / 2021年4月30日 16時43分
東京株式市場で日経平均は反落した。大型連休前で模様眺めとなる中、ポジション調整の動きが活発化。ただ、一方では好決算銘柄を中心に押し目を買う動きもみられ、東証1部の売買代金は3兆円を超すなど商いが膨らんだ。
29日の米国株式市場は主要株価3指数が反発。S&P総合500種は終値ベースの最高値を更新した。堅調な決算を発表したフェイスブックの上昇が支援した。米株高が追い風になったのにもかかわらず、日本株は終始軟調な展開。あすから5連休を控えているため、買い見送り気分が広がる中で、利益確定売りが活発化した。
ただ、決算発表シーズンが本格化する中で、大幅増益予想となるなど好業績を発表した銘柄については物色する動きがみられる。全体的に値を消す展開となる中で、個別ににぎわう銘柄が散見された。
市場では「個別物色する動きは出ているが、活発化しているとはいえない。休日中には金利負担もあるため、個人も信用取引を利用した短期的な取引を控えるようだ」(雨宮総研代表・雨宮京子氏)との指摘もある。
TOPIXは0.57%安。東証1部の売買代金は3兆1104億7000万円と膨らんでいる。東証33業種では、輸送用機器、ゴム製品、ガラス・土石製品などが値下がりし、海運業、鉄鋼、陸運業などが上昇した。
個別では、ソニーグループが軟化したほか、東京エレクトロン、村田製作所などもさえない。一方、キーエンス、富士通などが大幅上昇した。
東証1部の騰落数は、値上がり928銘柄に対し、値下がりが1146銘柄、変わらずが117銘柄だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 28812.63 -241.34 28996.66 28760.27
─29046.49
TOPIX 1898.24 -10.82 1910.03 1897.09
─1913.69
東証出来高(万株) 135010 東証売買代金(億円) 31104.7
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