ドル上昇、米指標受け 月間では12月以来の大幅安=NY市場
ロイター / 2021年5月1日 6時15分
4月30日、ニューヨーク外為市場ではドルが上昇。好調な米経済指標が追い風になったほか、ドルショートポジションに対する利益確定の動きが出た。写真は2020年5月撮影(2021年 ロイター/Dado Ruvic)
[ニューヨーク 30日 ロイター] - ニューヨーク外為市場ではドルが上昇。好調な米経済指標が追い風になったほか、ドルショートポジションに対する利益確定の動きが出た。一方、ドルは月間で2.1%下落し、昨年12月以来の大幅な下げを記録した。
米商務省が30日に発表した3月の個人消費支出(季節調整済み)は前月比4.2%増加し、寒波の影響で1%落ち込んだ前月から持ち直した。政府の大規模な財政出動を背景に、個人所得は21.1%増加。個人消費支出(PCE)価格指数も、食品・エネルギーを除くコアベースの伸びが前月比0.4%となった。
4月のシカゴ地区購買部協会景気指数は72.1と、約40年ぶりの水準に上昇した。
終盤の取引で、ドル指数は0.7%高の91.263。2月終盤以来の大幅な伸びを記録した。
カナダドルは一時、対米ドルで約3年ぶり高値となる1.2266カナダドルを付けた。カナダドルは週間で1.6%上昇と、昨年11月初旬以来の大幅な伸びを記録する見通し。
ユーロ/ドルは0.8%安の1.2025ドルと、2月終盤以来の大幅な下落率となった。しかし月間では、ユーロは2.5%上昇と、昨年7月以来の好成績となった。
ドル/円は0.3%高の109.29円。週間では1%上昇したものの、月間では1.3%安と、昨年7月以来の大幅な下げとなった。
来週発表される4月の米雇用統計や製造業関連指標が注目されている。INGはリサーチノートで、一連の指標が底堅い内容となれば「テーパリング(量的緩和縮小)を巡る討議開始への圧力が高まる可能性がある」と指摘し、米債価格が再び下押しされれば、ドル売りは一服する可能性があるとの見通しを示した。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは6.54%高の5万7098.08ドル。
イーサは1.06%高の2787.35ドル。
ドル/円 NY終値 109.27/109.30
始値 108.87
高値 109.36
安値 108.77
ユーロ/ドル NY終値 1.2018/1.2022
始値 1.2079
高値 1.2091
安値 1.2017
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