GMと現代自、EVバッテリー発火で複数のLG工場との関連指摘
ロイター / 2021年8月30日 9時13分
米ゼネラル・モーターズ(GM)と韓国の現代自動車は米当局にそれぞれ提出した資料で、EV最新モデルのバッテリー発火問題について、韓国のLG化学子会社の2カ所以上の工場から供給された電池セルに関連付けた。写真はLG化学のロゴ。ソウルで昨年10月撮影(2021年 ロイター/Kim Hong-Ji)
[27日 ロイター] - 米ゼネラル・モーターズ(GM)と韓国の現代自動車は米当局にそれぞれ提出した資料で、電気自動車(EV)最新モデルのバッテリー発火問題について、韓国のLG化学子会社の2カ所以上の工場から供給された電池セルに関連付けた。
LG化学の子会社、LGエネルギーソリューション(LGES)は世界最大の電池メーカーの1つ。GMと現代自はLGESから供給されたリチウムイオン電池セルについて、同一の製造欠陥を発火の原因として挙げており、韓国と中国にあるLGの工場で製造されたとしている。LG化学の株価は、27日の取引で9カ月ぶりの安値を付けた。
LGの広報担当は同日、「LGは顧客とパートナーとともに、リコール(回収・無償修理)の円滑な実施に向け積極的に取り組んでいる」と表明。GM、LG電子、LGESが根本原因の調査を行っており、その結果に基づいてリコール費用や引当金の分担が決定されるとした。
LGは同様のEV向け電池セルを米フォード・モーターや独フォルクスワーゲン(VW)を含む複数の自動車メーカーに供給している。フォードとVWはLG製電池セルに関して発火問題を公表していない。
GMは20日、バッテリーパックの発火問題に絡み、「シボレー・ボルト」のリコール台数を14万台以上に拡大。リコール費用は推定18億ドルで、LGに補償を求めるとした。
また、発火の根本原因として2つのまれな製造欠陥を特定したとし、欠陥のある電池セルは韓国の梧倉(オチャン)工場で製造されたと説明。さらに、米アリゾナ州で起きたボルトの10件目の発火事故後、同工場以外のLGの生産施設で製造された電池セルにも製造欠陥を発見したと報告した。
現代自は「コナEV」のバッテリー発火事故の調査の結果、電池セル内部で起きている短絡(ショート)が原因だと特定。発火は韓国、欧州、カナダで15件以上発生している。
韓国当局は2月に、LGの中国工場で製造された電池セルを搭載しているコナEVをリコールすると発表。現代自は2月、コナEV7万5000台強を含む約8万2000台のEVを世界でリコールする計画を発表し、推定費用は9億ドル近くになるとしていた。
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