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NY外為市場=円・スイスフラン上昇、パウエル氏のタカ派発言でリスク選好後退

ロイター / 2021年12月1日 7時4分

終盤のニューヨーク外為市場では、安全通貨である日本円とスイスフランが上昇した。2018年2月撮影(2021年 ロイター/Jose Luis Gonzalez)

[ニューヨーク 30日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、安全通貨である日本円とスイスフランが上昇した。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が急にタカ派に転じたことを受け、積極的な利上げが景気回復を妨げるとの見方が広がり、リスク選好の動きが後退した。

また、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン」を巡る懸念も安全通貨への買いを誘った。

パウエルFRB議長は30日、上院銀行委員会で証言し、経済が堅調でインフレ高進が来年半ばまで持続すると予想される中、2週間後に開かれる次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)で大規模な債券買い入れプログラムの縮小加速を検討すべきと述べた。

さらに、インフレの高まりが「一過性」という表現について、現在の高水準にあるインフレ率を説明する上でもはや正確でないとし、「一過性という文言の使用をやめる適切な時期の可能性がある」と語った。

OANDAのシニアマーケットアナリスト、エドワード・モヤ氏は「全体的に短期的な見通しに対するリスクが引き続き高まっている。投資家は常にFRBをセーフティーネットとして捉えてきたが、FRBはここにきてパニックを起こしているように見える」と指摘。「FRBのインフレに関する認識は間違っていた。そして、テーパリング(量的緩和の縮小)を加速させ、迅速な利上げを行うようだ。インフレ圧力がくすぶれば利上げサイクルが加速し、金融情勢を脅かす可能性がある」と述べた。

ドル/円は終盤で0.4%安の113.065円。ドル/スイスフランも0.4%安の0.9185フラン。

ドル指数は0.3%安の95.90。序盤は上昇していた。

米モデルナのバンセル最高経営責任者(CEO)が新型コロナワクチンについて、オミクロン株への効果はデルタ株と比べて低下する恐れがあると指摘したことも円とスイスフランが対ドルで上昇する要因となった。

米製薬リジェネロン・ファーマシューティカルズも30日、同社が開発した新型コロナ抗体カクテル療法や同種の療法について、オミクロン株に対し効果が低下する可能性があると明らかにした。

ユーロ/ドルは0.4%高の1.1335ドル。3日続伸となり、3日間の上昇幅は2020年12月以降で最大となった。

暗号資産(仮想通貨)も不安定な値動きとなった。イーサが4.8%高の4668ドルとなる一方、ビットコインは0.3%安の5万7645ドルだった。

ドル/円 NY終値 113.13/113.18

始値 113.07

高値 113.70

安値 112.54

ユーロ/ドル NY終値 1.1336/1.1339

始値 1.1347

高値 1.1382

安値 1.1237

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