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北朝鮮、コロナ発生源は韓国との境界線付近の「異質なもの」と報告

ロイター / 2022年7月1日 8時17分

 北朝鮮は国内の新型コロナウイルス感染拡大について、韓国との軍事境界線付近で「異質なもの」に接触した患者から始まったと結論づけた。国営の朝鮮中央通信(KCNA)が7月1日報じた。写真はソウルで、北朝鮮での感染拡大を報じるニュースを見る人々。5月17日撮影(2022年 ロイター/Kim Hong-Ji)

[ソウル 1日 ロイター] - 北朝鮮は1日、国内の新型コロナウイルス感染拡大に関する調査結果を発表し、韓国との軍事境界線付近で「異質なもの」に接触した患者から始まったと結論づけた。自国を襲った感染の波を巡り隣国に責任を転嫁した形だ。

北朝鮮は「境界線付近の地域で風やその他の気候現象、風船で飛んでくる異質なものに警戒」するよう国民に呼びかけた。

国営の朝鮮中央通信(KCNA)によると、18歳の兵士と5歳の幼児が4月上旬に境界線に近い東岸の金剛郡にある兵舎と居住区周辺の山で異質なものに接触し、その後症状が出てコロナ検査で陽性反応を示した。

この地域から4月中旬に首都を訪れた数人に熱があり、接触者の間で発熱患者が急増したことが調査結果で示されたという。

KCNAは、4月中旬までに国内で報告された発熱患者は全て他の病気によるものだとしたが、詳細には言及していない。

韓国の活動家や脱北者らは長年、軍事境界線付近から北朝鮮体制を批判するビラや人道支援物資を風船で飛ばしている。

北朝鮮はコロナ感染に沈静化の兆しがあるとしているが、専門家は国営メディアが感染者数を過少に報告しているとみている。

1日に報告された新たな発熱者は4570人。4月下旬からの累計では474万人となった。

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