中国軍制服組トップ、対米関係発展に意欲 ロ国防省は西側を非難
ロイター / 2023年10月30日 15時49分
中国軍制服組トップである張又キョウ・中央軍事委員会副主席は30日、軍事フォーラムで基調講演を行い、共産党の統治を弱体化させようとする「一部の国」を非難する一方、米国との軍事関係を発展させると表明した。写真は北京香山フォーラムの会場で29日撮影。(2023年 ロイター/Florence Lo)
Yew Lun Tian
[北京 30日 ロイター] - 中国軍制服組トップである張又キョウ・中央軍事委員会副主席は30日、軍事フォーラムで基調講演を行い、共産党の統治を弱体化させようとする「一部の国」を非難する一方、米国との軍事関係を発展させると表明した。
29日に始まった「北京香山フォーラム」は中国最大の軍事外交の場。これまでは国防相が基調講演を担ってきたが、先週解任された李尚福前国防相の後任は決まっていない。
張氏は「われわれはロシアとの戦略的協力・協調を深める」とする一方で「相互尊重、平和共存、ウィンウィンの協力に基づいて米国との軍事関係を発展させる意欲がある」と発言した。
米国を念頭に「各国は台湾のような重大かつ敏感な問題に関して、他国を意図的に刺激すべきではない」とも述べ、台湾は中国の核心的利益だと強調した。
ロシアのショイグ国防相は同フォーラムで、西側諸国のウクライナ戦争への関与が重大な危険を生み出したと警告した。
国営タス通信によると、同氏は「ロシアとの紛争を着実にエスカレートさせる西側のやり方は、核保有国間の直接的な軍事衝突の脅威をはらんでおり破滅的な結果を伴う」と訴えた。
西側諸国は「ハイブリッド戦争」でロシアに「戦略的敗北」を与えるつもりだと主張した。またロシアと中国の関係は模範となるモデルだと称賛した。
米国防総省は中国担当幹部シンシア・カラス氏率いる代表団を派遣。多くの西側諸国はこのフォーラムを敬遠するか、もしくはハイレベルではない小規模な代表団しか派遣していない。
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