ロシア・ダゲスタン共和国、反イスラエルデモが空港に乱入

　１０月２９日、ロシア南部ダゲスタン共和国の首都マハチカラで、数百人の反イスラエルのデモ隊が空港の滑走路に侵入し、イスラエルから到着した飛行機を襲撃しようとした。写真は２０１２年３月、マハチカラで撮影（２０２３年　ロイター/Grigory Dukor）

[３０日 ロイター] - ロシア南部ダゲスタン共和国の首都マハチカラで２９日、数百人の反イスラエルのデモ隊が空港の滑走路に侵入し、イスラエルから到着した飛行機を襲撃しようとした。内務省は３０日、警察が空港を管理下に置き６０人を拘束したと発表した。

同共和国はイスラム教徒が大半を占める。ロイターが同空港から入手した動画には若者を中心とするデモ参加者がパレスチナの旗を振り、ガラスドアを破壊し、「神は偉大なり」と叫びながら空港内を駆け抜ける様子が映っていた。

治安部隊が暴動を鎮圧したが、地元当局によると空港で２０人が負傷した。治安当局はロイターに飛行機の乗客は無事だったと語った。

イスラム組織ハマスとイスラエルの軍事衝突を受けて、ロシアの北コーカサス地方ではここ数日間にイスラエルに反発した事件が何件か起きている。

ロシア航空当局はセキュリティチェックが完了するまで空港を閉鎖し航空機の運航を禁止した。内務省は声明で「空港は現在、完全に法執行機関の管理下にある」と説明した。