米国株式市場＝1％超上昇、前週の下げから切り返す 大型株高い

米国株式市場は主要３株価指数が１％超上昇して取引を終えた。金利に敏感な大型株が買われ、前週の下げから切り返した。今週は相次ぐ米企業決算や経済指標、米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）などイベントが目白押しとなっている。（２０２３年　ロイター／Carlo Allegri）

［ニューヨーク　３０日　ロイター］ - 米国株式市場は主要３株価指数が１％超上昇して取引を終えた。金利に敏感な大型株が買われ、前週の下げから切り返した。今週は相次ぐ米企業決算や経済指標、米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）などイベントが目白押しとなっている。

マイクロソフトやアマゾン・ドット・コム、アップルが上げを主導した。

ウェルスパイア・アドバイザーズのシニアバイスプレジデント、オリバー・パーシェ氏は「市場は売られ過ぎたが、実際のところ決算はかなり良好だ。米経済も引き続き順調で、第４・四半期と来年初めにかけても同様に推移する可能性が高い」と述べた。

ＬＳＥＧによると、これまでに第３・四半期決算を発表したＳ＆Ｐ総合５００種採用企業２５１社のうち７８％で利益が市場予想を上回った。アナリストはＳ＆Ｐ５００企業の同四半期利益を前年比４．３％増と予想しており、１０月初旬の予想（１．６％増）から大きく改善した。

今週はキャタピラー、アップル、ファイザー、スターバックスなどが決算を発表する。

米連邦準備理事会（ＦＲＢ）は３１日から２日間開く米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）でフェデラル・ファンド（ＦＦ）金利の誘導目標を５．２５─５．５０％に据え置くと予想されている。市場は今後の金利見通しについて手掛かりを得ようとＦＯＭＣ声明やパウエル議長の質疑応答を注視する。

経済指標では１１月３日発表の１０月雇用統計などに注目が集まる。

Ｓ＆Ｐ５００の主要１１セクターが軒並み上昇し、通信サービスが２．１％高と最大の上昇率だった。

ファストフードチェーン大手マクドナルドは１．７％高。第３・四半期の利益と売上高が市場予想を上回った。

一方、米半導体大手オンセミは２１．８％急落。第４・四半期の売上高見通しが軟調だったことを嫌気した。

メモリー半導体大手ウエスタンデジタル（ＷＤ）は７．３％急伸。会社を２分割し、ハードディスクドライブ（ＨＤＤ）分野とフラッシュメモリー事業をそれぞれ手掛ける会社を設立すると明らかにした。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を２．１５対１の比率で上回った。ナスダックでも１．６２対１で値上がり銘柄が多かった。

米取引所の合算出来高は１０１億６０００万株。直近２０営業日の平均は１０６億７０００万株。

終値 前日比 ％ 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株３０種 32928.96 +511.37 +1.58 32537.54 33002.97 32537.54

前営業日終値 32417.59

ナスダック総合 12789.48 +146.47 +1.16 12750.47 12842.96 12691.56

前営業日終値 12643.01

Ｓ＆Ｐ総合５００種 4166.82 +49.45 +1.20 4139.39 4177.47 4132.94

前営業日終値 4117.37

ダウ輸送株２０種 13826.69 +270.62 +2.00

ダウ公共株１５種 816.34 +3.45 +0.42

フィラデルフィア半導体 3185.18 -41.91 -1.30

ＶＩＸ指数 19.75 -1.52 -7.15

Ｓ＆Ｐ一般消費財 1198.53 +14.96 +1.26

Ｓ＆Ｐ素材 476.48 +4.65 +0.98

Ｓ＆Ｐ工業 825.79 +9.99 +1.23

Ｓ＆Ｐ主要消費財 714.73 +10.93 +1.55

Ｓ＆Ｐ金融 531.85 +8.92 +1.71

Ｓ＆Ｐ不動産 203.41 +0.62 +0.31

Ｓ＆Ｐエネルギー 650.56 +1.98 +0.31

Ｓ＆Ｐヘルスケア 1442.11 +7.84 +0.55

Ｓ＆Ｐ通信サービス 217.36 +4.39 +2.06

Ｓ＆Ｐ情報技術 2887.42 +33.94 +1.19

Ｓ＆Ｐ公益事業 300.29 +2.02 +0.68

ＮＹＳＥ出来高 9.60億株

シカゴ日経先物12月限 ドル建て 30625 - 75 大阪比

シカゴ日経先物12月限 円建て 30600 - 100 大阪比