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ガザ戦闘休止延長へ交渉続く、国際社会も圧力

ロイター / 2023年11月30日 12時19分

 11月30日、イスラエルとパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスは戦闘休止6日目に当たる29日も、人質や収監されている人の解放を実施した。国際赤十字に引き渡されるハマスに拉致された人質達。29日ガザ地区で撮影。提供写真(2023年 ロイター/Hamas Military Wing)

Nidal al-Mughrabi Mohammad Salem Emily Rose

[ガザ/エルサレム 30日 ロイター] - イスラエルとパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスは戦闘休止6日目に当たる29日も、人質や収監されている人の解放を実施した。休止合意が30日朝に期限を迎えるのを前に、国際社会から延長を求める圧力が強まっている。

ハマスは29日、人質16人を新たに解放し、イスラエル側も刑務所からパレスチナ人30人を釈放したと発表した。

ブリンケン米国務長官は30日未明、テルアビブ入りした。戦闘休止の延長やガザへの人道支援拡大についてイスラエルの首脳らと協議する予定だ。

イスラエルメディアは当局者の話として、条件を満たす人質解放のリストを午前7時(日本時間午後2時)までに受け取らなければ、同時刻にガザへの攻撃を再開すると報じた。イスラエル側は30日に少なくとも10人を解放し、女性と子どもを優先するよう要求しているという。

<米大統領、全員解放へ決意>

当局者によると、29日に解放された人質のうちイスラエル人は10人で、うち5人はオランダやドイツ、米国の二重国籍者。ハマスとイスラエルの合意の枠組み外でロシア人2人とタイ人4人が解放された。

バイデン米大統領は米国籍1人が解放されたことを受け、人質全員の解放を実現する決意だと表明した。

ロイターの調べでは、戦闘休止が始まってから約97人の人質が解放された。イスラエル軍は依然として145人がガザで拘束されているとしている。

パレスチナ側の関係者はロイターに対し、戦闘休止の延長について交渉が続いているが、合意には達していないと述べた。

ある関係者によると、女性と子どもについては人質1人解放と引き換えにパレスチナ人3人を釈放するという条件だったが、イスラエル人男性を解放する場合は異なる条件で行うかどうか協議しているという。

国連のグテレス事務総長は29日開いた国連安全保障理事会で、イスラエルとハマスの武力衝突でガザは「壮絶な人道的大惨事」の真っただ中にあると警告。「戦闘休止の延長に向け集中的な交渉が行われている。われわれはこれを歓迎するが、必要なのは真の人道的な停戦だ」と述べた。

中国外務省は30日、イスラエル・パレスチナ情勢に関する中国の立場を表明する文書を発表し、安保理は包括的な停戦を訴える国際社会の声に対応すべきとした。

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