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ユーロ圏インフレ率、11月は予想以上に鈍化 来春の利下げ観測強まる

ロイター / 2023年11月30日 22時54分

 欧州連合(EU)統計局が30日発表した11月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)上昇率(速報値)は前年比2.4%と、10月の2.9%から低下した。仏パリで23日撮影(2023年 ロイター/Sarah Meyssonnier)

[フランクフルト 30日 ロイター] - 欧州連合(EU)統計局が30日発表した11月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)上昇率(速報値)は前年比2.4%と、10月の2.9%から低下した。

市場予想の2.7%を大幅に下回った。欧州中央銀行(ECB)はインフレ率が高止まりしていると主張しているが、市場では来年春の利下げ観測が高まりそうだ。

未加工食品を除くほぼ全ての項目で価格上昇率が鈍化した。

基調インフレ率も予想以上に鈍化。ECBが注視する食品・エネルギー・アルコール・たばこを除くインフレ率は4.2%から3.6%に低下した。サービス価格が大幅に鈍化した。

ECBはインフレ率の目標への減速で「ラストワンマイル」が大変で、3%まで下がった後、目標の2%への低下は2倍の時間がかかる可能性があると指摘し、利下げを織り込む市場との見方は乖離する一方だ。

ムーディーズ・アナリティクスのシニアエコノミスト、カミル・コバー氏は「良好なインフレ指標が3カ月続き、そう遠くない将来にインフレは高すぎるというのでなく、低すぎるという話になるだろう」と述べ、インフレと成長が最近のトレンドを維持すれば24年は政策転換の年になると予想した。

エコノミストはECBの予想を下回る成長、労働市場の減速し、借り入れ需要の枯渇は全て急速なインフレ低下を示唆するとみる。

INGのエコノミスト、バート・コリジン氏も、来年の夏前に最初の利下げがあるとの見方を示した。

この日発表された10月のユーロ圏失業率は過去最低の6.5%を維持した。

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