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カナダ第3四半期GDP、1.1%減 予想に反して減少

ロイター / 2023年12月1日 1時2分

カナダ統計局が30日発表した2023年第3・四半期の実質国内総生産(GDP)は年率換算で前期比1.1%減った。2022年11月撮影(2023年 ロイター/Carlos Osorio/File Photo)

Ismail Shakil Steve Scherer

[オタワ 30日 ロイター] - カナダ統計局が30日発表した2023年第3・四半期の実質国内総生産(GDP)は年率換算で前期比1.1%減った。カナダ銀行(中央銀行)の予想(0.8%増)、アナリスト予想(0.2%増)にそれぞれ反して減少した。

ただ、第2・四半期のGDPは当初発表の0.2%減から1.4%増に上方修正されたため、テクニカルリセッション(2四半期連続のマイナス成長)は回避された。

BMOキャピタル・マーケッツのチーフエコノミスト、ダグ・ポーター氏は「カナダ経済は成長しようと奮闘しているが、リセッション(景気後退)のやや手前でとどまっているというのが全体像だろう」と述べた。

GDP発表を受け、カナダドルは0.2%安の1米ドル=1.3620カナダドルとなった。

デジャルダン・グループのマクロ戦略責任者ロイス・メンデス氏はは「要するにカナダ経済はなお低迷しているということだ。カナダ中銀は2024年第2・四半期に利下げサイクルを開始するというのが引き続きわれわれの見方だ」とした。

CIBCキャピタル・マーケッツでFX戦略の北米責任者を務めるビパン・ライ氏は「データを総合的に見ると、今のところ情勢は十分に引き締まっている」と語った。

カナダ統計局によると、第3・四半期は輸出の減少と在庫積み増しの鈍化が重しとなったが、政府支出と住宅投資の増加で一部相殺されたという。また新築住宅建設が2022年初以来初めて増加したと指摘した。

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