米雇用コスト、第1四半期1.2%上昇 予想上回る
ロイター / 2024年5月1日 1時53分
米労働省が30日に発表した2024年第1・四半期の雇用コスト指数(ECI)は前期比1.2%上昇し、伸びは前四半期の0.9%上昇から加速した。2022年8月撮影(2024年 ロイター/Andrew Kelly)
Lucia Mutikani
[ワシントン 30日 ロイター] - 米労働省が30日に発表した2024年第1・四半期の雇用コスト指数(ECI)は前期比1.2%上昇し、伸びは前四半期の0.9%上昇から加速した。
賃金・給与の上昇を背景に、ロイターがまとめたエコノミスト予想の1.0%上昇を上回り、24年序盤にインフレが加速した可能性を裏付ける内容となった。
前年同期比では4.2%上昇で、伸びは前四半期と並んだ。
FWDBONDSのチーフエコノミスト、クリストファー・ラプキー氏は「連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は、賃金は米国のインフレ見通しの鍵ではないと述べているが、雇用コストは依然として高止まりしており、インフレとの戦いにおいて助けにはならない」と述べた。
ウェルズ・ファーゴのシニアエコノミスト、マイケル・パグリース氏は「きょうのECIの数値はFRBにとってこの世の終わりというわけではないが、昨年の今頃から始まったインフレ鈍化が2024年の第1・四半期に失速したことを示唆する新たなデータだ」と述べた。
賃金は前期比1.1%上昇と伸びは前四半期から変わらず。前年同期比では4.4%上昇と前四半期の4.3%上昇を上回った。
民間部門の賃金は前期比1.1%上昇。前四半期は1.0%上昇だった。前年同期比は4.3%上昇だった。賃金の伸びはなおパンデミック(世界的大流行)前の水準を上回っている。
州・地方政府部門の賃金は前期比1.4%上昇。前四半期は1.1%上昇だった。前年同期比では5.0%上昇。前四半期は4.7%上昇だった。
全部門のインフレ調整後の賃金は前年同期比0.9%上昇。前四半期は1.0%上昇だった。
諸手当は前期比1.1%上昇。前四半期は0.7%上昇だった。前年同期比では3.7%上昇した。
JPモルガンのエコノミスト、ダニエル・シルバー氏は「多くの雇用関連指標と同様に、ECIは総じて、労働市場の需給不均衡が近年後退しているにもかかわらず、直近の労働市場が引き続き逼迫していることを示唆している」と述べた。
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