トランプ陣営、激戦6州で大規模広告 ハリス氏の勢いそぐ狙い

米大統領選の共和党候補に指名されたトランプ前大統領の陣営は、民主党候補になる見通しのハリス副大統領が若者層や大口献金者の支持を集める中、今週６つの激戦州で１０００万ドルを費やして広告を展開する。写真は７月２６日、フロリダ州パームビーチで撮影（２０２４年　ロイター/Marco Bello）

James Oliphant　Tim Reid

[ワシントン ２９日 ロイター] - 米大統領選の共和党候補に指名されたトランプ前大統領の陣営は、民主党候補になる見通しのハリス副大統領が若者層や大口献金者の支持を集める中、今週６つの激戦州で１０００万ドルを費やして広告を展開する。

トランプ氏にとっては党候補指名を争っていた１月以来最大の広告支出となる。

バイデン大統領が大統領選から撤退し、ハリス氏の党候補指名に支持を表明して以来、ハリス氏には急速に民主党内や大口献金者から支持が集まった。バイデン氏が取り込みに苦戦した若い有権者の心もつかんでいる。

トランプ陣営は何カ月もバイデン氏の高齢を批判してきたが、１１月５日の選挙まで１００日を切る中、５９歳と若く活動的なハリス氏に対抗するため有権者に新たなメッセージを発信する必要性に迫られた。

トランプ氏は２９日、自身のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」に、ハリス氏の昔のインタビューや選挙イベント、討論会での発言をまとめて極端なリベラル派として描く広告を公表した。

トランプ氏を支持する特別政治活動委員会（スーパーＰＡＣ）「米国を再び偉大に（ＭＡＧＡ）」は先週、ハリス氏を批判する新しい広告に３２００万ドルを投じて３州で展開すると発表。

民主党のスーパーＰＡＣであるフューチャー・フォワードは、アリゾナ、ジョージア、ミシガン、ネバダ、ペンシルベニア、ウィスコンシンの６州で５０００万ドルを投じてハリス氏を支援すると発表した。

ハリス陣営は２８日、先週新たに２億ドルの選挙資金を調達したと発表した。