原油先物は続落、中国景気懸念で需要減退観測
ロイター / 2024年7月30日 11時6分
Colleen Howe
[北京 30日 ロイター] - 原油先物価格は30日のアジア時間序盤の取引で続落している。中国の需要に対する懸念が背景にある。
北海ブレント先物は0033GMT(日本時間午前9時33分)時点で0.12ドル(0.15%)安の1バレル=79.78ドル。米WTI先物は0.14ドル(0.18%)安の75.67ドル。
中国経済に関するさえないニュースが相次ぎ、このところ相場に影響している。29日公表されたロイターがまとめたエコノミスト調査によると、31日発表の7月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は、好不況の分かれ目である50を3カ月連続で割り込む見通し。
また、シティは中国の成長率予想を5%から4.8%に引き下げた。今週開催予定の中国政治局会議が注目されている。
イスラエル占領下のゴラン高原へのヒズボラのロケット弾攻撃に対して、イスラエルが中東を全面戦争に引きずり込まないよう対応することを示唆したため、原油価格は前日2%下落した。
ベネズエラの大統領選は、選挙当局が現職のニコラス・マドゥロ氏の3期目当選を宣言、一方野党側は73%の票を獲得したと主張している。
オーストラリア・アンド・ニュージーランド銀行(ANZ)のアナリストは「ベネズエラの選挙でマドゥロ氏が勝利したことは、世界的な供給にとって逆風だ。米国による制裁が強化される可能性があるからだ」と指摘。ベネズエラの輸出が日量10万─12万バレル減少する可能性があるとの見方を示した。
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