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ベネズエラ国債と石油会社債券が一段安、マドゥロ氏勝利で

ロイター / 2024年7月30日 11時24分

 7月29日、28日投開票のベネズエラ大統領選で現職ニコラス・マドゥロ大統領(写真)が勝利したことを受け、同国債と国営石油会社PDVSAの債券相場が、いずれも一段安となった。写真はベネズエラのカラカス で撮影(2024 ロイター/Fausto Torrealba)

Rodrigo Campos Marc Jones

[ニューヨーク/ロンドン 29日 ロイター] - 28日投開票のベネズエラ大統領選で現職ニコラス・マドゥロ大統領が勝利したことを受け、同国債と国営石油会社PDVSAの債券相場が29日、いずれも一段安となった。

LSEGのデータによると、国債の大半は少なくとも0.01ドル下落し、このうち2019年償還予定だった国債と38年償還予定の国債はいずれも0.175ドル下げた。22年償還予定だったPDVSA債(額面1ドル)は0.146ドルの買い気配が出され、0.02ドル超の下げとなった。

投票前世論調査では野党候補の元外交官エドムンド・ゴンサレス氏がマドゥロ氏との差を広げていたため、市場では、政権が交代して米国の制裁が解除されるとの期待から、債券が値を上げていた。

ロンドンに拠点を置くテリマーの主席エコノミスト兼債券調査グローバル責任者を務めるスチュアート・カルバーハウス氏は「政権交代の見通しが債券に織り込まれていた反動で、短期的には価格に下押し圧力がかかる可能性があると予想する」と話した。投資家の一角は耐えきれない状況になっており、中でも世界各地で短期売買を繰り返すツーリストインベスターが撤退を模索していると指摘する。

ただ市場では、マドゥロ政権下が続いても債務再編の可能性があり、米国の追加制裁の恐れは少なく、産油国のため米国には戦略的重要性のある国だとの見方から、既に償還予定時期が過ぎた国債保有を続けるとの声も出ている。

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