サウジ、チリのリチウム生産への投資を検討＝産業・鉱物資源相

　７月２９日、チリを訪問しているサウジアラビアのホレイフ産業・鉱物資源相（写真）は、インタビューに応じ、サウジの鉱業投資会社マナラ・ミネラルズがチリのリチウム生産への投資機会に注目していると明らかにした。写真はインタビューを受ける同相。チリのサンティアゴで撮影（２０２４　ロイター／Pablo Sanhueza）

Daina Beth Solomon

[サンティアゴ ２９日 ロイター] - チリを訪問しているサウジアラビアのホレイフ産業・鉱物資源相は２９日、インタビューに応じ、サウジの鉱業投資会社マナラ・ミネラルズがチリのリチウム生産への投資機会に注目していると明らかにした。

ホレイフ氏は、マナラが「複数の選択肢を分析している」と語った。マナラはサウジの国有鉱業会社マ・アデンと公共投資ファンド（ＰＩＦ）との合弁会社。

石油依存型経済からの多様化を目指すサウジは、バッテリーと電気自動車（ＥＶ）の生産拠点化を図るためリチウムの確保に取り組んでいる。

ホレイフ氏とマナラの最高経営責任者は２９日、チリ鉱業省の代表らと会談した。会談には銅生産世界最大手であるチリ銅公団（コデルコ）も参加した。ホレイフ氏は３０日にはコデルコのマキシモ・パチェコ会長らと会談する予定。

チリ産業・鉱物資源省によると、ホレイフ氏はチリのウィリアムス鉱業相との会談では、鉱物のサプライチェーン、水の供給を巡る問題、リチウムについて話し合った。