午前の日経平均は反落、主力株に利益確定売り 重要イベント控え
ロイター / 2024年7月30日 12時11分
7月30日、午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比367円39銭安の3万8101円24銭と、反落した。写真は都内にある東京証券取引所で2015年8月撮影(2024 ロイター/Yuya Shino)
[東京 30日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比367円39銭安の3万8101円24銭と、反落した。日米の中銀イベントや主力企業の決算を控え、目先の利益を確定する売りが広がった。積極的な売買は手控えられ、決算を手掛かりとした個別物色が中心となった。
日経平均は227円安で寄り付いた後に下げ幅を縮小する場面もあったが、再び下げ幅を拡大し391円安の3万8076円70銭の安値をつけた。時間外取引の米株先物3指数がミニナスダック先物が主導する形で下落、半導体関連などのハイテク株の下げ幅拡大につながった。
主力株は指数寄与度の大きいファーストリテイリングのほか、東京エレクトロン、ソフトバンクグループ、信越化学工業、アドバンテストが軒並み安。半面、ソニーグループ、オムロンはしっかりだった。
決算を材料にファナックが3%超高、塩野義製薬、コマツ、小糸製作所が4─5%超安。富士通ゼネラルは12%超安で東証プライム市場の値下がり率トップだった。
SMBC信託銀行の山口真弘投資調査部長は「企業決算を手掛かりとした売買が中心で、大きな材料を基とした売買は手控えられている」との見方を示す。前日に決算を発表した企業の株価はまちまちで、「ドル高/円安のピークアウトで、為替による業績押し上げ効果が薄まってきた。決算を手掛かりに4万円定着を狙うような動きにはなりづらい」という。
東証株価指数(TOPIX)は0.87%安の2735.70ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆7431億8800万円。東証33業種では、値下がりは鉱業、銀行、機械、金属製品、繊維、精密機器など31業種、値上がりは不動産と輸送用機器の2業種のみだった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが248銘柄(15%)、値下がりは1364銘柄(82%)、変わらずは31銘柄(1%)だった。
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