仏ＧＤＰ、第2四半期は前期比＋0.3％ クルーズ船効果で輸出増

フランス国立統計経済研究所（ＩＮＳＥＥ）が３０日発表した第２・四半期の国内総生産（ＧＤＰ）速報値は前期比０．３％増と、ロイターがまとめた市場予想の０．２％増を上回った。写真はパリ近郊で６月撮影（２０２４年　ロイター／Abdul Saboor）

[３０日 ロイター] - フランス国立統計経済研究所（ＩＮＳＥＥ）が３０日発表した第２・四半期の国内総生産（ＧＤＰ）速報値は前期比０．３％増と、ロイターがまとめた市場予想の０．２％増を上回った。個人消費は横ばいだったが、クルーズ船の引き渡しが輸出を押し上げた。

ルメール財務相は、（２０２４年の成長率が）政府予想の１％を上回ることを示唆していると指摘。パリ五輪が第３・四半期の経済活動を押し上げるとした。

政府は今年２月、２４年の成長率見通しを従来の１．４％から１％に引き下げ、財政赤字の見通しを引き上げたことで批判を浴びた。

財務相は記者団に対して「結局のところ、２月の１％予想より高い成長率を実現するだろう」とした上で「２年にわたってフランスはアウトパフォームしてきた。経済政策は機能し、目に見える結果を出している」と述べた。

第２・四半期は内需（在庫変動除く）がわずかながら増加に転じ、成長率を押し上げた。

対外貿易はＧＤＰを０．２％ポイント押し上げた。ロイヤル・カリビアンへのクルーズ船「ユートピア・オブ・ザ・シーズ」の引き渡しの影響で輸出が０．６％増加した。輸入は横ばいだった。