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中国人民銀が国債オペ額公表、8月は買い入れ超 短期買い・長期売り

ロイター / 2024年8月30日 21時18分

[上海/香港 30日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は30日、新たに開始した銀行間取引市場での国債公開市場操作(オペ)の内容を初めて公表、8月は短期債買いと長期債売りで差し引き1000億元(140億ドル)を買い入れたと明らかにした。

イールドカーブを形成し、金融政策の伝達効果を改善する人民銀の意図が反映されている。人民銀は以前から、流動性と金利リスクの管理に役立てるため、国債売買を政策ツールキットに加えると表明。これは習近平国家主席による2023年10月の発言を受けている。

今回の公表内容についてINGの中国担当エコノミスト、リン・ソン氏は「政策当局はより健全なカーブのスティープ化を期待しているようで、それほど驚くことではない」と指摘。短期債買い入れで短期の利回りが押し下げられ人民元安への圧力を高めることになるが、最近の元高によってそれが容易になっているとの見方を示した。

そのうえで「ファンダメンタルズはまだ変わっておらず、追加措置がなければ影響は比較的短期だろう。公表することで市場に政策シグナルを送ることになる」と述べた。

発表を受けて中国国債の利回りは小幅低下した。

一部の市場参加者は、既存の手段に加え、新たなオペが市場への資金供給を調整する一助になると指摘する。

スタンダード・チャータード銀行の中国マクロ戦略責任者、ベッキー・リュー氏は、「人民銀は当面オペを継続する」と予想。債券売却を上回る買い入れか、売買額を同程度とすることで、銀行システムから資金を吸収せず、バランスシートも縮小させないとの見通しを示した。

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