原油先物は上昇、イスラエルの攻撃激化で中東の供給巡る懸念
ロイター / 2024年9月30日 10時52分
Katya Golubkova
[東京 30日 ロイター] - アジア時間の原油先物は小幅に上昇。イスラエルが親イラン武装組織への攻撃を強化したことを受け、中東地域からの供給に影響が出る可能性が懸念されている。
0043GMT(日本時間午前9時43分)時点で、北海ブレント先物11月限は0.16ドル(0.22%)高の1バレル=72.14ドル。同限月は30日に期限を迎える。より活発に取引されている12月限は0.10ドル(0.14%)高の71.64ドル。
米WTI原油先物は0.08ドル(0.12%)高の68.26ドル。
前週は中国の財政刺激策が市場の信頼感を高められず、需要を巡る懸念から北海ブレントは約3%、WTIは約5%下落していた。
しかしこの日は、イスラエルによる親イラン武装組織ヒズボラやフーシ派への攻撃激化を受け、石油輸出国機構(OPEC)加盟国イランを巻き込んで中東紛争が拡大するリスクが意識されている。
ANZリサーチは「中東での最近の攻撃激化で、イランが紛争に直接巻き込まれる可能性が高まり、同国の供給障害を巡る重大なリスクが生じている」と指摘した。
イスラエルは29日、イエメンのフーシ派拠点を空爆したと発表した。レバノンではヒズボラに対する攻撃を強化している。
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