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アラブ諸国の反応割れる、サウジは沈黙 ヒズボラ指導者殺害

ロイター / 2024年9月30日 13時14分

イスラエル軍がレバノンのイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラの指導者ナスララ師を殺害したことについて、スンニ派が支配層を形成するアラブ諸国の多くは沈黙を保っている。写真はイラクの式典でナスララ師の写真を掲げる女性。29日撮影(2024年 ロイター/Essam al-Sudani)

Jaidaa Taha

[カイロ 29日 ロイター] - イスラエル軍がレバノンのイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラの指導者ナスララ師を殺害したことについて、スンニ派が支配層を形成するアラブ諸国の多くは沈黙を保っている。

イスラエルに反発する住民がいる一方で、政府がイスラエルと国交を正常化したり、ヒズボラを支援するイランと敵対するなど、分断が生じていることが背景だ。

ペルシャ湾岸諸国とアラブ連盟は2016年にヒズボラを「テロ組織」に指定したが、アラブ連盟は今年、指定を取り消している。

スンニ派が支配層を形成するサウジアラビアは29日遅くの声明で、レバノンの動向を「重大な懸念」をもって見守っていると表明。レバノンの主権と地域の安全を維持するよう求めたが、ナスララ師には言及しなかった。

同じくスンニ派が支配層を形成するカタール、アラブ首長国連邦(UAE)、バーレーンはナスララ師の殺害について完全に沈黙を保っている。

UAEとバーレーンは20年にイスラエルとの国交を正常化。バーレーンは11年にシーア派住民による大規模な民主化蜂起を鎮圧した。

バーレーンのイラン寄りのテレビ局ルアルアは、ナスララ師を追悼する小規模なデモ行進が行われたと報道。バーレーン政府がデモ隊を「攻撃」し、一部のデモ参加者が拘束されたと伝えた。

バーレーンの反体制派サイト「バーレーン・ミラー」はナスララ師に哀悼の意を表したシーア派のイスラム法学者が当局に拘束されたと報じている。ロイターはこうした報道の事実関係を確認できていない。

エジプト大統領府の声明によると、同国のシシ大統領はレバノンのミカティ首相と電話で会談し、レバノンの主権に対する侵害を認めないと述べたが、ナスララ師には言及しなかった。

エジプトはイランや代理勢力に批判的だったが、イランとは非公式な接触を続けている

シリアやイラクなどは3日間の喪に服すと宣言している。

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