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FRBの政策ミスや大統領選に警戒、専門家調査 議長30日講演へ

ロイター / 2024年9月30日 14時51分

FILE PHOTO: Federal Reserve Chair Jerome Powell holds a press conference following a two-day meeting of the Federal Open Market Committee on interest rate policy in Washington, U.S., September 18, 2024. REUTERS/Tom Brenner/File Photo

Howard Schneider

[ナッシュビル(米テネシー州) 30日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は30日、全米企業エコノミスト協会(NABE)で講演する。今月の大幅利下げや今後予想される一連の利下げを左右する要因について見解を示すとみられている。

これに先立ち、NABEは29日、エコノミスト32人を対象にした調査結果を発表。「今後1年間の米経済最大米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は30日、全米企業エコノミスト協会(NABE)で講演する。の下振れリスク」を聞いたところ、39%が「金融政策のミス」と答えた。

「11月の米大統領選の結果」、「ウクライナ・中東紛争の激化」との回答はそれぞれ23%で、FRBの金融政策に強い関心が集まっていることが浮き彫りとなった。

市場では11月6─7日の連邦公開市場委員会(FOMC)で25ベーシスポイント(bp)か50bpの追加利下げが決まると予想されている。

NABEの調査では、回答者の55%が経済は予想を上回る可能性よりも予想を下回る可能性が高いと回答。最大の景気減速リスクとしてFRBの政策を挙げた。

経済成長率は予想中央値で、今年の2.6%から来年1.8%に減速し、失業率は現在の4.2%から4.4%に上昇する見通し。来年末のインフレ率の予想は2.1%。

回答者の3分の2は、少なくとも2026年までは景気後退(リセッション)入りはないと見込んでいる。

現在の政策金利(4.75─5.00%)の水準については、中央値では適切との回答が示されたが、個々のエコノミストの見方は分かれており、過半数のエコノミストが適切な水準にはないと答えた。

政策金利が「ちょうど良い」水準にあるとの回答は全体の3分の1。「4.75%未満であるべき」との回答も全体の3分の1。「5.00%以上であるべき」との回答は30%だった。

今月の利下げのタイミングについては65%が「ちょうど間に合った」と答えた。

11月の大統領選・議会選については、どのような結果が経済に悪影響を及ぼすかについて、エコノミストの見方が分かれた。

共和党が大統領選に勝利し上下両院も制するスイープ(全勝)となった場合、経済の下振れリスクになるとの回答は13%。民主党が全勝した場合に経済の下振れリスクになるとの回答は10%だった。

一方、民主党か共和党が全勝すれば、経済にプラスになるとの回答は7%。ねじれが生じれば下振れリスクになるとの回答は17%、上振れリスクになるとの回答は13%だった。

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