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日経平均は大幅反落、一時2000円超安 「高市トレード」巻き戻しで

ロイター / 2024年9月30日 15時34分

 9月30日、東京株式市場で日経平均は、前営業日比1910円01銭安の3万7919円55銭と大幅反落して取引を終えた。写真は2020年10月、東京証券取引所で撮影(2024年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

Hiroko Hamada

[東京 30日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比1910円01銭安の3万7919円55銭と大幅反落して取引を終えた。前週末の株式市場では、自民党総裁選で高市早苗経済安保相の勝利を織り込んだ株高・円安となり、「高市トレード」が進んだが、石破茂新総裁の誕生を受けて巻き戻しの売りが出た。日経平均は一時2000円超安となる場面もあった。

日経平均は前営業日比711円安と軟調にスタートした後、下げ幅を広げ、節目の3万8000円を割り込んだ。指数寄与度の大きい半導体株や主力株、自動車株などが売られた。ドル/円の動きに連動しやすい状況は続いており、後場にドルが141円台後半まで下落すると、日経平均も下げ幅を拡大。後場後半には2031円安の3万7797円91銭で安値を付けた。

市場では、26日ごろから高市氏勝利の織り込みが進み、株高となったとの指摘があったが、「きょうの日経平均は株高となる前の水準まで戻り、高市氏への期待が剝落した格好。石破氏が特にネガティブに捉えられているわけではなさそうだ」(山和証券の調査部部長・志田憲太郎氏)との声が聞かれた。

志田氏は「マーケットはまだ石破氏の政策を完全に織り込めているわけではないので、今週は不安定な動きが続きそうだ」と指摘。ただ、次第に市場参加者の関心は米経済指標や企業業績へ向かうとみられ、落ち着きを取り戻していくのではないか、という。

TOPIXは3.47%安の2645.94ポイントで取引を終了。プライム市場指数は3.47%安の1361.56ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は6兆1216億2300万円だった。東証33業種では、銀行以外の32業種が値下がりとなり、輸送用機器、不動産、証券、商品先物取引などの下げが目立った。

新興株式市場は、東証グロース市場250指数が3.42%安の652.63ポイントと反落した。

個別では、指数寄与度の大きいファーストリテイリングが3%超安、ソフトバンクグループが7%超安と軟調だった。東京エレクトロン、アドバンテストも大幅安。一方、銀行株は買われ、りそなホールディングス、みずほフィナンシャルグループが堅調だった。

楽天銀行は後場に急騰し、13%超高だった。楽天グループは30日、100%子会社の楽天カードとみずほフィナンシャルグループが資本業務提携を検討していくことで合意したと発表し、「(楽天銀行の)ビジネス機会拡大への思惑が入ったようだ」(国内証券アナリスト)との声が聞かれた。

プライム市場の騰落数は、値上がり130銘柄(7%)に対し、値下がりが1505銘柄(91%)、変わらずが9銘柄だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値  

日経平均 37919.55 -1,910.01 39117.83 37,797.91─

39,126.36

TOPIX 2645.94 -95.00 2696.98 2,636.97─2

,699.14

プライム市場指数 1361.56 -48.93 1388.11 1,357.01─1

,388.95

スタンダード市場指数 1244.35 -13.83 1242.83 1,239.17─1

,248.40

グロース市場指数 831.49 -27.58 843.61 831.37─848

.18

グロース250指数 652.63 -23.12 663.51 652.44─667

.17

東証出来高(万株) 260005 東証売買代金(億円 61216.23

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