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トヨタ、24年度上期世界販売2.8%減 日中低迷で2年ぶり前年割れ

ロイター / 2024年10月30日 13時38分

 10月30日、トヨタ自動車が発表した2024年度上期(4─9月期)のトヨタ単体(レクサス車を含む)の世界販売は前年同期比2.8%減の502万8830台、世界生産は同7.0%減の470万5037台だった。東京都内で2019年撮影(2024年 ロイター/Soe Zeya Tun)

Maki Shiraki

[東京 30日 ロイター] - トヨタ自動車が30日発表した2024年度上期(4─9月期)のトヨタ単体(レクサス車を含む)の世界販売は前年同期比2.8%減の502万8830台、世界生産は同7.0%減の470万5037台だった。世界販売は2年ぶり、世界生産は4年ぶりにそれぞれ前年を下回った。日本で認証不正やリコール(回収・無償修理)による対象車の生産停止があったほか、最大市場の中国で販売が落ち込んだ。

同社は24年度に、トヨタ単体での世界販売(小売ベース)で1040万台、世界生産で1000万台を計画している。前年度実績は世界販売・世界生産ともに過去最高だったため水準が高い。今後挽回して前年度の下期と同規模を確保できたとしても、計画に対して世界販売は約23万台、世界生産は約38万台それぞれ下回る。

上期の販売と生産は、国内が2年ぶり、海外が4年ぶりにそれぞれ前年を下回った。国内販売は9.3%減の71万6588台。リコールしたハイブリッド車「プリウス」の4月初めから6月初めにかけての生産停止、認証不正の対象だった「ヤリスクロス」など3車種の6月初旬から9月初旬にかけての生産停止が響いた。

海外販売は1.6%減の431万2242台。競争が激化している中国は13.7%減だった。中国勢による電気自動車(EV)など新エネルギー車の需要が高まる一方、トヨタはガソリン車を中心に販売が振るわなかった。

国内生産は9.4%減の153万3526台、海外生産は5.8%減の317万1511台だった。

一方、ハイブリッド車(HV)やEVなどの電動車販売は22.2%増の223万1342台と過去最高となり、上期販売の約44%を占めた。特に北米でHVが4割以上伸びた。

ダイハツ工業と日野自動車を含むグループ全体では、世界販売は4.0%減の537万3314台で2年ぶりに前年を下回り、世界生産は7.8%減の529万2560台で4年ぶりに前年を割り込んだ。

<9月の世界販売・世界生産も前年割れ>

併せて発表した9月の実績は、トヨタ単体での世界販売が前年同月比7.4%減の85万3149台、世界生産は同8.3%減の82万6556台だった。世界販売は4カ月連続、世界生産は8カ月連続でそれぞれ前年を割り込んだ。

各地域の販売は、北米が18.1%減。販売店の営業日が昨年より3日少なかったほか、9月末のハリケーンの影響があった。エアバッグの性能問題でリコールを実施したスポーツ用多目的車(SUV)の「グランドハイランダー」や「レクサス・TX」の生産停止も響いた。同2車種は10月21日から生産を再開したため、今後は影響が軽減される見通し。

競争が激しい中国は9.2%減、日本は6.3%減だった。日本では認証不正対象3車種の生産が9月4日午後から再開されたが、台風10号の影響などが一部であった。

グループ全体での世界販売は8.0%減の92万3311台、世界生産は8.5%減の94万9583台で、いずれも2カ月連続で前年を割り込んだ。

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