バイデン氏、トランプ氏支持者を「ごみ」と表現か 物議醸す

　１０月３０日、バイデン米大統領が、大統領選の共和党候補トランプ前大統領の支持者を「ごみ」と表現した可能性があるとして、物議を醸している。２９日、ボルチモアで撮影（２０２４年　ロイター/Elizabeth Frantz）

［ワシントン　３０日　ロイター］ - バイデン米大統領が、大統領選の共和党候補トランプ前大統領の支持者を「ごみ」と表現した可能性があるとして、物議を醸している。

バイデン氏は２９日に開いたヒスパニック系団体とのビデオ会議で、「私が目にする唯一の浮かんでいるごみは彼の支持者たち（supporters)だ」と述べた。トランプ氏の集会でコメディアンが米領プエルトリコを「ごみの浮島」と呼んだことを非難しようとした発言とみられるが、裏目に出た可能性がある。

ホワイトハウスがその後Ｘに投稿したバイデン氏の発言の記録には、「supporter's」とアポストロフィーが付いており、トランプ氏の集会で発言したコメディアン１人を意味している可能性がある。しかし、発音が同じなため、バイデン氏がどちらを意図したかは不明だ。

バイデン氏は２９日夜、Ｘへの投稿で「集会でトランプ氏の支持者が吐き出したプエルトリコに対する憎悪に満ちた発言を『ごみ』と呼んだ」と説明した。

バイデン氏の発言について質問されたハリス副大統領は３０日、選挙戦で勝利すれば、「全ての米国民」のために奉仕すると応じるにとどめた。

トランプ氏は「バイデン氏はわれわれの支持者を『ごみ』と呼んだ」とし、「米国民を愛していなければ、米国を率いることはできない」と批判した。